【感想・考察】ソウナンですか？Case.117for you②

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【感想・考察】ソウナンですか？Case.116for you①

2021年9月6日（月）発売のヤングマガジン2021年41号に収録された『ソウナンですか？』Case.116：for you ①の感想や考察みたいなものを語っています。みなさんもお手元に漫画をご用意していただくと、より楽しめるかと思います。

kuonayano.com

2021.09.06

Case.117:for you ②

まずはCase.117:for you ②の物語に触れつつ、感想を語ります。

当たり前のことなのに

お昼休み。
クラスメイトと談笑をしていたほまれを、アスカがお昼を食べるために誘いにきた。

クラスメイトと別れ、アスカと合流するほまれ。
そんなほまれにアスカは言った。

「ほまれって弁当じゃないの？」

「ああ、購買で適当に買って食べてるけど…」

ほまれと会話を続けつつ、食堂の席に座る二人。
そのまま昼食を食べ始めるのだが、サンドイッチを食べるほまれを見たアスカの様子がおかしかった。

「ほっ…ほまれ……」

アスカの様子に戸惑うほまれだが、アスカは無人島疲れかなと誤魔化した。

そこへ「やっほー！！お邪魔するわね！！」とシオンがやってくる。
やってきたシオンも、ほまれを見て様子がおかしくなった。

『うっ…！？これは…なんてことなの…？あのほまれさんが…サンドイッチを食べてるわ…！！』

無人島生活でのサバイバル生活をするほまれのイメージが頭の中にこびりついているようで、アスカもシオンも、普通のことをしているほまれに違和感を感じていたのだ。

そんなシオンも、なんとか平静を装ってアスカの隣に座った。

その後もほまれがコーヒー牛乳を飲むだけで、二人は大きな衝撃を受けていた。
そんな中で、アスカたちの背後で何かが床に落ちる音がした。

そこにいたのは、驚いた顔をしたむつだった。
何かが落ちた音はむつがお弁当を床に落とした音だったのだが、むつが驚いているのはお弁当を落としたからではなかった。

「ほ…ほほほほほまれさんがっ…！？サンッ…！！」

「やめろー！！」

何かを口走ろうとするむつを、アスカとシオンが必死に止めた。

うん……気持ちはよく分かるよ。当たり前のことなのに、可愛く見えるもん。

放課後当たり前生活？

放課後になり、アスカの提案でどこかで寄り道をすることになった。
昇降口から出つつ、アスカはほまれを部活に誘う。

そこでむつやシオンたちの友人が横を通り、挨拶をしていった。

「あ…せっかくだからふたりとも誘ったらどうだ？」

「ヤボだな、ほまれは〜。ほら、良いから行こうぜ！」

二人に気がついたほまれはそう言ったが、結局４人で行くことになった。

放課後に立ち寄ったのはケーキ屋さん。
遭難生活の時とは違い、平和な日常生活での話で盛り上がる４人。

そしてケーキを食べ終わり、話が落ち着くとシオンが言った。

「…よかったわ」

「何が？」

「そうですね、よかったです」

「だな…よかったよ」

「みんなと一緒に遭難できて！！」

ほまれだけが何のことか分かっていなかったが、３人の気持ちは一緒だった。
シオンの言葉を皮切りに、４人は無人島での生活を思い出す。
そしてほまれも、穏やかな顔で言うのだった。

「ああ…そうだな、よかった。最高に楽しかったよ」

苦しかった遭難生活でさえ、いつの間にか良い思い出になっているのだった。

４人の結束力が如実に分かる会話だなと思いました。

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Case.117:for you②の考察

物語に触れ、感想を紹介した次は、Case.117:for you②の考察をしていきます。

もう一人じゃない！！

学校という空間の中で、友人と過ごす生活に苦手意識を感じていたほまれですが、成り行きとはいえ、クラスメイトと談笑するほどに生活が改善しています。

また放課後には遭難していたメンバーで遊びに出かけ、遭難生活が良かったと心から言えるようになっていることを考えると、ほまれにとってよかったことなのだと思います。

さて、遭難生活が終わり、本格的に学校生活が始まるわけですが、その中でもほまれがただ普通の女子高生として生活するとは思えません。

例えばサバイバル知識が化学や歴史の知識とリンクしていたりなど、意外な一面がもっと見られるのでは？と思っています。

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