『彼女、お借りします』満足度197:楽園と彼女⑩
それではさっそく、2021年7月21日発売の週刊少年マガジン34号に掲載された『彼女、お借りします』満足度197『楽園と彼女⑩』の感想や考察を語りたいと思います。
お手元に漫画を準備して読みながら見ていただくと、私はこう思う、これはこうだろうなぁなど、よりこのブログを楽しめるかと思います。
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満足度197:楽園と彼女⑩
まずは満足度197:楽園と彼女⑩の物語に触れつつ、感想を語ります。
聞かせてって何を?
ちづるの「聞かせて」という言葉に戸惑う和也。
そんな和也にちづるは「遅い」と口にした。
「水着の感想とか普通あるでしょ」
和也は一気に顔を赤くして戸惑う。
そんな和也にちづるは、一応『恋人練習中』であるため、彼女はそういうところに気づいてくれた方が嬉しいと思うと意見する。
それを聞いた和也はさらに赤面しつつも「可愛い!!超!!!」と、ちづるが驚いて引くぐらいの大声で言った。
そのまま完璧すぎて逆に感想を忘れてた、形もスッゲー今風、”ルリスズメダイ”みたいな爽やかな水色にレースの模様が凝っててオシャレ、髪型もいつもと違ってオシャレと続けていく。
「いやマジホント!どっから見ても完璧っつーかっ!!」
和也の必死な喋り方と大声で、近くを歩いていた女性二人組は、和也が告白をしているのではないかとひそひそ話をしていた。
その言葉を聞いた和也は、テンションが上がって失敗したと思ったが、ちづるの反応は意外なものだった。
「何よ”ルリイロスズメダイ”って!知らないし!でもきっと可愛いのね。素敵な喩え受け取っとく」
ちづるは和也の言葉を聞いて、面白そうに笑った。
そんなちづるの姿を見た和也の心の中に好きという言葉が響いた。
今の瞬間、すごく彼女感があったけれど、本当の彼氏にもこんなことを聞くのかなと考えてしまう。
『そんな日々があれば、他は何も要らないな…』
そう考える和也だったが、やはり大衆の目の前で告白をするわけにはいかないのだった。
ちづるが和也に聞きたかったのは、水着の感想のようでした。
ただこれは本当に彼女の練習として聞きたかったのではなく、和也に助けられたことでちづるの警戒心が溶けたからかなと思います。
そういえば話が…
一通り笑い終えたちづるは、合流する予定の和を見かけないことに気がついた。
和也はまぁ近くにいるんじゃないのかというが、ちづるは麻美も来るのに呑気だなと漏らす。
「じゃ、捜そ」
その様子は、どこか瑠夏を警戒しているかのように見えた。
そのまま和たちを探しつつ、瑠夏たちのことを気にするちづる。
和也はスライダーにハマっているのでは?と想像を口にする。
そしてそれから一瞬の間が開くと、ちづるが話し出した。
「そういえば話が…」
その言葉にキョトンとする和也。
「るかちゃんと何かあった?」
思いも寄らない質問に、和也はさらにキョトンとする。
「何かって?」と本当に何もなかったように聞き返してくる和也の言葉を聞いて、少し考えるちづる。
「いや…何もないなら別に…」
済ました顔でそう言ったちづるに、和也はとにかく戸惑う。
その答えは簡単に出てきた。
「共有してね?何でも気遣わなくていいから。貴方の「彼女問題」は常に把握しておきたいし。仕事上」
ちづるの理由は、やはりレンタル彼女とお客としての関係を前提としたものだった。
それを知った和也は、瑠夏が自分の部屋に来た日の事を気にしているのかと思うと同時に、だから1回冷たくなったのかと納得する。
…それと同時に和也はやっぱり自分のことはどうでもいいと思っているのではと気にしまくっていた。
そんな和也のことを知ってかしらずか、ちづるが和を発見した。
だがすぐに慌ててしまう。
2人が見たのは、和にスマホで何かを見せる麻美の姿だった。
和也は麻美が和に何を話しているのかを考え、ちづるのレンカノの件をバラしたのでは?と考えた。
こんな形でバレるわけにはいかない。
「おっ、おばーさん!!」
この状況を最初に打ち破ったのはちづるだった。
少なからず和也を意識しているからこそ、和也が瑠夏と一線を超えたときは、たとえただのレンカノとお客の関係だとしても身を引かなければならない。
それを意識したからこその、ちづるの確認だったのではと思います。
姫…!
ちづるは慌てたように和たちに駆け寄りつつ「ここに居たんですね!?プールサイドにいらっしゃらなかったから!」と、先程の和也よりも大きな声で話しかけた。
和に駆け寄ったちづるは、2人きりで何を話していたのかと聞く。
「姫…!」
ちづるを見る和の目はうるうるとしていた。
その顔を見た和也とちづるは狼狽し、まさか本当に麻美がちづるのことをバラしたのではと焦り始める。
「ぬお〜っ!!!感激じゃ〜っ!!」
2人の焦りとは違い、和はちづるの水着姿を見れたことに感激していたのだった。
ちづるに抱きつきつつ、ちづるの水着姿を見れた嬉しさを次々と語る。
和也は和のちづる愛の深さにドン引きしたが、ちづるの表情は硬いままだった。
再びどんな話をしていたのかと和に聞くと、麻美とLINEを使って合流し、海に行った時の写真を見せて貰っていたと言った。
「どうしてもって聞かなくて。本当おばあさん「千鶴さんしか勝たん」って感じだしー」
麻美は笑いながらそう言った。
和也は本当にただの雑談をしていたことに、内心では驚いていた。
そして2人が来たからなのか、麻美は自分も泳いでこようかなと、瑠夏たちと合流しに歩いて行った。
「やだなー、怖がらないで?千鶴さんに黙って急にレンタルの事バラしたりしないって。ミカタだって言ったでしょ?すごい顔だったよ?」
ちづるとすれ違った時に、麻美は笑いながらそう言った。
麻美の言葉を聞いたちづるは、心の中で麻美が全部壊すような真似をするって決まったわけじゃないのにと思う。
そして勝手に人を疑ったりする自分のことを嫌なやつだと反省する。
祖母に怒られると思いながら。
『考えすぎ…楽しいプール旅行。それだけなのかもしれない…』
瑠夏たちと合流した、ちづるはそう考えた。
だが和也は警戒したまま、麻美のことを厳しい目で見ていた。
麻美のことを見つめていることが、瑠夏の心に火をつけそうだなぁ。
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満足度197:楽園と彼女⑩の考察
物語に触れ、感想を紹介した次は、満足度197:楽園と彼女⑩の考察をしていきます。
本当にバラさないのか?
麻美はちづるの味方、ちづるに黙ってレンカノのことを話す気はないと言っているのですが、今までの展開やプールに出る前の意味深なシーンを考えると、本当かと疑ってしまいます。
例えば、麻美と和はLINEで連絡をとっているので、麻美が友達に送るという体で間違えたふりをして、和当てにちづるのレンカノページのURLを送るというようなことがあってもおかしくありません。
またここでは敢えて逃しておき、楽しい旅行の終盤に地獄に送り込むようなことを、麻美はやりかねないと私は思っています。
どうして警戒するのか
ちづるは最初こそは自分の祖母と和也の祖母である和が友人になってしまった状況から、自分が和也にレンタルされた彼女だということを隠していました。
ちづるの祖母が亡くなった今、ちづるにとっての足枷はありません。
しかし、今もちづるは必死に和也との本当の関係が和にバレないように警戒している。
その姿は和也に協力するというよりは、もはや自主的に行っているような状況に見えます。
また瑠夏のことをただのレンカノとお客の関係とよく口にしていた頃よりも気にするようになり、和也との関係を解消しようという意思が見られません。
和也の告白未遂のような場面を受けたり、自分が弱っているときに励まして貰ったり、水着の件でも助けられた。
そのような中で、和也での好感度はかなりの高さになっているのでは?と思います。
ちづるが秘密を守るのは和を悲しませないためとなっていますが、本当にそれだけなのかは懐疑的な状態です。
ちづるにとっての最適解は、麻美の言う通りに和也から離れることであり、別れたことにすればいいのですが、和也の気持ちもあり、そしてちづるにその気持ちもなさそうなことから、最適ではない道を進むことになった。
ある意味で、ちづると和也の絆が試される場面が続くなと思います。
瑠夏ちゃんは?
話数的にはかなりぶりにちづるたちと合流した瑠夏ですが、肝心の和也は元カノである麻美のことを真剣に見つめていました。
これを発見したとすると、自分の水着姿を和也に見せつけたり、2人で水流コースターに乗りに行くくらいのことはしそうだなぁと思えるのが、彼女のすごいところだと思います。
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感想・考察記事
まとめ
今回は2021年7月21日発売の週刊少年マガジン34号に掲載された『彼女、お借りします』の満足度197『楽園と彼女⑩』の感想や考察を語りました。
みなさんは今回のお話を読んだ時にどう思いましたか?
ぜひコメント欄などで感想を教えていただけると、嬉しいです。
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