『ソウナンですか?』Case.122:学校生活も楽じゃない
それではさっそく、2021年11月29日(月)発売の週刊ヤングマガジン53号に掲載された『ソウナンですか?』のCase.122『学校生活も楽じゃない』の感想や考察を語りたいと思います。
お手元に漫画を準備して読みながら見ていただくと、私はこう思う、これはこうだろうなぁなど、よりこのブログを楽しめるかと思います。
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Case.122:学校生活も楽じゃない
まずはCase.122:学校生活も楽じゃないの物語に触れつつ、感想を語ります。
うまくやれてるんじゃないだろうか?
無人島生活からしばらく経過し、普通の高校生として生活をするほまれ。
そんな彼女は食事を作りながら『自分でいうのもなんだが、ここ数日はうまくやれてるんじゃないだろうか?』と考える。
そんなことを考えながら作った食事。
「いただきます」
父が食事のあいさつをするのを見届けてから、ほまれも自分が作った味噌汁を口にする。
その感想は『イマイチ』だった。
その理由が分かっていないほまれを見ながら、父は『味噌汁に出汁が入ってないようだな、ほまれ…』と思うのだった。
きちんとした料理が作れているというか、食べられるものを作れるのはすごいんじゃないかな~と思うよ。
本当にやばい人は、何もかも炭にしか見えないダークマターにするから・・・
これは一歩成長といっていい…
エプロンを外して、ブレザーの制服の上着を羽織ったほまれは電車に乗る。
そんな彼女に、話しかける者がいた。
「あっ、鬼島さん?」
その声が聞こえたほうを、ほまれは確認する。
そこには見かけたことのある女子生徒がいた。
「おはよう!」
「えっ、あ…ああ、おはよう」
ほまれは戸惑いながらも記憶をたどり、なんとか『ええと、同じクラスの…』と考える。
そして……
「木村…さん?」
「うん、名前覚えててくれたんだね」
笑顔で答える木村。
そんな彼女は学校の最寄り駅に着くと「私 生徒会だから先 急ぐね!じゃ、また教室で!」と笑顔で降りて行った。
そんな木村の背中にほまれは「ああ、またあとで」と返事をした。
1人になったほまれは、心の中で思った。
『いいぞ… クラスメイトと挨拶をすることができた!!これは一歩成長といっていい…』
そんな風に考えている間に、今度は別の生徒が話しかけてきた。
「うぉっす!!鬼島ー!!」
『うぉっす…?』
聞きなれない挨拶に疑問を感じつつも振り返ると、そこには先日コンビニで仲良くなった子がいた。
「おはよう、青井さん」
「鬼島も電車通学だったん?一緒いこーぜ!」
なんとか名前を思い出したほまれは、青井と一緒に登校することになった。
ほまれと状況は違いますが、新学年とか進学して早々に病気とかで長期欠席したりすると、学校生活で誰が誰だか分からなかったり、戸惑うことが多くて苦労しますよね・・・
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バイク…?
青井と話しながら登校するほまれ。
「あたしさー、ほんとは電車じゃなくてバイクで通学したいんだよねー」
「バイク…?女子…にしては珍しいな」
自然に会話をしつつ、疑問に思ったことを素直に口にするほまれ。
すると、青井はキラキラした目で言った。
「アニキが男子校通ってた時乗ってたんだけど、なんかカッコよく見えてさ!でもうちのガッコ、バイク通学禁止じゃん?免許だけでも取っちゃおっかな~。乗りたいのあんだよねー(ハート)」
青井の怒涛の話に圧倒されるほまれ。
一通り自分の思いを話し終えた青井は、冷静になって「ってバイクの話とか興味ないかー。ごめんごめん」と口にした。
だがほまれはそれを否定しなかった。
「ん いや…実は私もバイクの免許を取ろうと勉強していたところで…」
「えーマジで!?」
ほまれの言葉を聞いた青井は興奮するのだった。
ほまれがここまでコミュニケーションをしている姿を見て、なぜか安心した気分になったのはなぜでしょうかね?
なに、あのハデな人…?
学校につき、昼休みになっても、ほまれと青井はバイク談義を続けていた。
「あたしはコレ!カッコよくね!?高いけど。鬼島はどんなん乗りたいの?」
「そうだな。私はこういうのかな…」
「おお!オフ車かぁ~!!」
スマホでバイクのカタログを見ながら談笑する2人。
その中で、急に青井は「ねぇねぇ、下の名前で呼んでいい?」と言い出した。
いきなりの出来事に、ほまれは「へっ…?」とポカンとしてしまった。
だがすぐに「ああ…かまわないけど…」と返事をした。
そんなことが起きているとはつゆ知らず、シオンがほまれの教室にやってくる。
「ほまれさーん。お昼一緒に食べ…」
いつものように元気にやってきたシオンだったが、そこにほまれはおらず、ほまれのクラスメイトに「鬼島ならマリと中庭にいるよ」と言われて「え?」と驚いた。
そしてそのまま窓に張り付くように2人がいる場所を確認するシオン。
『んん…?なに、あのハデな人…?』
青井のことを変に思うシオンだったが、そんなシオンもまた『なんだコイツ』と変に思われるのだった。
窓に張り付いて、下の景色が見えるって実はかなりすごいことだと思うんです。わたし。
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お邪魔だったかしら~?
ほまれと青井のことを確認したシオンは、すぐに2人のもとへと向かった。
「あら、ほまれさん。何してるの、こんなところで~。お邪魔だったかしら~?」
ニコニコして猫なで声で話すシオンだが、彼女が纏っている空気は、極寒の中にいるかのような寒さだった。
そんなシオンのことを『なんだ…?』と不審に思いつつ、ほまれは相手をする。
「しおん。いや、ちょっとマリと…」
「マリ…?」
『なんだ!?』
青井ことマリの名前をほまれが口にすると、ついにシオンの目から生気がなくなってしまった。
そんなシオンを見て、ほまれは戸惑う。
それとは別に、マリも心に思うことがあった。
『うわ、九条じゃん。無人島メンバーの…お嬢様で有名な…。つか何?この感じ…』
マリも何かを感じつつ、シオンに説明をする。
「ほまれとバイクの話してたんだけど?何か悪ィ?」
「ほまれ……って呼んでるんだ。ふーーーん……」
マリとほまれが下の名前で呼び合っているのを理解したシオンは、冷たい目で二人を見る。
そして流石のほまれでも『これは…!!』と気が付いた。
『こういうことに鈍い私でも、今 不穏な空気になっているのはわかる…。普通の高校生やるのも楽じゃないってことか…?』
ほまれがそんなことを考えているそばで、マリとシオンは「そーだけど」「ふーん」とまるで虎と龍がにらみ合っているかのような火花を散らしていた。
そんな状況でほまれは考える。
『しおんは無人島生活で一緒に過ごした大切な仲間だ…。だがそれとマリをないがしろにするのはまた違うきがするし…』
頭の中ではしっかりと考えを巡らせているほまれなのだが、周りから見ると、それはオロオロとしている姿だった。
そんなほまれの姿をみたシオンは冷静さを取り戻そうと頑張る。
『はっ…!!だ…だめよ しおん。これはよくない!よくない嫉妬だわ…!!ほまれさんは今、変わろうと決意してるのよ。いつまでも私たちでほまれさんを独占してちゃだめ…!ほまれさんの情操教育のためにも…!!』
そして冷静さを取り戻したのはマリもだった。
『九条…うぐっ…』
マリは、むつが出版した本を通じて知った、ほまれとシオンの絆について考えた。
そして…
「わりぃ!あたしが邪魔だね!」
マリは勢いよく立ち上がって、去ろうとする。
そんなマリにほまれは「あっ、おい…」とオロオロしながら話しかける。
そんな中で一番大きな行動をとったのはシオンだった。
「待って!!」
マリの腕を掴んで引き留めたシオン。
「い…一緒にお話ししましょう!3人で!!」
「!」
そんなシオンの姿を見て、ほまれは学んだ。
『しおん…そうか…!一緒に…そう言えばよかったんだな…。しおんからは…これからも大事なことが学べそうな気がするよ』
ほまれがそう考えている間、マリとシオンは「いいの?」「座りましょ!」と場を整えていく。
「そうだな。しおん マリ 3人で話そうか!バイクについて!!」
「はいっ!?」
ほまれのことを考えて譲歩したシオンだったが、結果的にほまれに振り回されることになった。
「え?九条もバイク興味あんの!?意外だなー。どんなん好き!?」
前のめりにマリが話に乗ってくる。
そんなマリにシオンは言った。
「ええぇ…ト…トヨタ…?とか…?」
「あはははは。おもしれーじゃん、九条!!」
弱弱しく言ったシオンの言葉を聞いたマリは、思い切り笑い飛ばすのだった。
ほまれだけではなく、シオンも周りのことを考えると言ったように、成長してるんですよね!
放課後
放課後。
無人島メンバーで帰宅する中で、むつがスマホの画面を見ながら言った。
「トヨタはバイク造ってないそうですよ…」
その言葉にシオンは顔を赤くし、アスカはゲラゲラと笑うのだった。
前回はむつが、今回はシオンが顔を赤くする展開が待っていたということは、もしかして次回はアスカの番?
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Case.122:学校生活も楽じゃないの考察
物語に触れ、感想を紹介した次は、Case.122:学校生活も楽じゃないの考察をしていきます。
それぞれの成長
『ソウナンですか?』の物語のスタートは、女子高生4人組が遭難生活を送る中でのドタバタ劇や精神的な成長を描く物語でした。
遭難生活が終了した今、物語の役割の半分くらいは終わったのではないかと私は考えています。
そして残りの役割が、遭難していた『ほまれ・むつ・シオン・アスカ』の日常生活での成長にあるのではないかと思っています。
周りと積極的に交流を持つことができなかったほまれがマリのような、趣味の合う話ができる友達を作れたように。
お嬢様で周りのことを考える意識が希薄だったシオンが、ほまれのためにと考えるようになったように。
引っ込み思案で自分のことを表に出さないむつが、大切な無人島での遭難生活という思い出を本にしたように。
それぞれが無人島生活を終えたうえで、さらにどこまで成長できるのか。
それが『ソウナンですか?』のこれからの物語なのではと私は思います。
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感想・考察記事
まとめ
今回は2021年11月29日(月)発売の週刊ヤングマガジン53号に掲載された『ソウナンですか?』のCase.122『学校生活も楽じゃない』の感想や考察を語りました。
みなさんは今回のお話を読んだ時にどう思いましたか?
ぜひコメント欄などで感想を教えていただけると、嬉しいです。
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