『ランウェイで笑って』194着目:これは2人の物語
それではさっそく、2021年7月14日発売の週刊少年マガジン33号に掲載された『ランウェイで笑って』の最終話『これは2人の物語』の感想や考察を語りたいと思います。
お手元に漫画を準備して読みながら見ていただくと、私はこう思う、これはこうだろうなぁなど、よりこのブログを楽しめるかと思います。
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194着目『これは2人の物語』感想
まずは194着目『これは2人の物語』の物語に触れつつ、感想を語ります。
時は経ち・・・
東コレの日。
『私も育人くんがパリに行ったら告白する。勝負だね』
心と千雪の間では、こんな会話が交わされていた。
それから10年の時が経った。
育人を巡って、2人がどんな風に争っていたのかなどを見てみたいものです。
10 years later
雑誌『Made de mode』の編集室。
ここの編集長は、この記事だけは自分が書きたいと、部下が先に帰る中、楽しそうに記事を書いていた。
その記事の内容は『EGAO10年の歩み』である。
2021年に東京ファッションウィークに初出店し、北谷監督作品である『Amile at the Runway』にて衣装を担当した。
これを機に、EGAOは一躍、世界的に注目を集めた。
2022年にはニューヨークファッションウィークに初出店し『GLS Designer Award』大賞やヤングクリエイター賞を受賞した。
その後は初の直営店を青山にオープンし、大手ハイブランド『SANTIS』とのコラボカプセルコレクションを発表した。
そして『Ocelot』の巻頭企画として取り上げられた。
2023年にはミラノファッションウィークに初出店した。
そして大手航空会社である『NAL』の制服デザインを担当したことが話題になった。
メンズライン『EGAO homme』をスタートさせ、ニューヨークに初の国外店舗をオープンさせた。
そしてついに・・・
毎年のように初参加のコレクションがあったり、話題がある、新規出典をするということは、育人の『EGAO』が大きな影響力を持っていることの証明になりますね。
ただ、この辺りの育人のちょっとだけ抜けた部分のある話や、美依の奮闘っぷりを見たかったりもします。
夢の舞台
2024年。
育人のブランドである『EGAO』は、ついにパリファッションウィークに初出展した。
当日のモデルの血色や体型に合わせてランウェイ上で服を手直しするショーは、モデルが笑顔で歩くスタイルと多種多様な人物の採用で、ファッション業界に大きな影響を与えた。
このショーはのちに『Be You』と称され、今のファッションの基盤を確立させるムーブメントを巻き起こしたのだった。
そして『EGAO』は世界を代表するブランドになった。
ブランドが有名になっていく間も、育人は楽しむことを、笑うことを忘れなかったんだろうなぁ
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笑って
パリファッションウィークに初出展してから6年。
「真白!今日現場行く!?」
育人が慌てたように花丘に聞く。
その言葉を聞いた花丘は行かないと答え、もう寝ると言って、部下にも帰るか寝ろと指示を出した。
その様子を笑いながら見守った育人は、花丘に後を任せて現場に行こうとした。
そんな育人の背中に、花丘は優しく、それでいて頼もしそうな顔で言った。
「都村育人。もうひと踏ん張りな」
そんな育人を美依は「とむらくん、車の準備できたよ〜。急いで急いで〜!」と急かす。
「あ!ごめん育人!それ拾える!?」
大量の荷物を持った美依と同様に、大量の荷物を抱えた心が育人に言った。
「心、ちょっと持つよ」
「あ〜〜〜…!それだけ持って来て!遅れちゃうよ!」
忙しそうながらも、美依も心もどこか楽しそうだった。
雑誌のインタビューに育人は、笑顔に取ってのターニングポイントは東京ファッションウィーク、無茶を言ってしまったけれど、実現させてくれたし、初期の段階でこの人たちと仕事がしたいなというメンバーに出会えたのは幸運だと答えていた。
だがそれよりも大切なものを守れたと答えた。
もちろん大切なものは何なのかという話になるが、育人は少しだけ困ったように、人だったり約束だったりと答える。
そして北谷映画の影響でと話を変えていき、みんなのおかげで今の自分があると話をまとめた。
育人が大切なものを守った東京。
そこではミルネージュも復活し、いつかの千雪のように身長が低めの155センチの女の子がパリコレに行きたいと、目を輝かせている光景があった。
それを聞いた雫は、きっと行けるよと答える。
それはただの夢や慰めではなく、本当に実現できる人がいたからだ。
ミルネージュでそんな会話が行われていることを全く知らない育人は約束の人とあった。
「育人、今日はどんな風に歩けばいい?」
「笑って」
無謀と思われた夢に向かって歩き始めた2人の物語は、これからも続いていく。
2人がキーポイントであり、育人が守りたいものがたくさんある。
こんな終わりかたは素敵でもあり、そして少し寂しくも感じる。
でも決して残念な終わり方ではない。
話の展開の余地や想像の余地のある終わり方だなと思いました。
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194話:これは2人の物語の考察
物語に触れ、感想を紹介した次は、194話:これは2人の物語の考察をしていきます。
ミルネージュについて
オリヴィアの策略?によって消滅したミルネージュでしたが、育人の参加した東京ファッションウィークの成功と千雪のモデルとしての実力や研二の実力がオリヴィアに認められたようで、無事に事務所として復活したようです。
もっともオリヴィアが研二の能力を簡単に手放すとも思い難いので、もしかしたら業務提携をして、自分のところの所属モデルの適正配置などをしてもらっていたり?などと様々なことが考えられるチラ見せのような描き方でしたが、ミルネージュの復活は嬉しいものです。
育人は千雪と心のどちらを選んだ?
劇中で193話から約10歳ほど歳をとった育人たち。
『EGAO』は新たな人物を雇用して規模を大きくしながらも、中心にいる人物は育人・美依・心・花丘と変わることはありませんでした。
この中で変化があったとすれは、心と育人の関係性でしょう。
育人は心と下の名前で呼ぶようになり、心も育人のことを育人と下の名前で呼んでいました。
これに対して美依は、相変わらず育人のことをとむらくんと呼んでいます。
このことから、心は育人と十分に距離を詰められたということでしょう。
またミルネージュも復活し、いつかのようにギクシャクすることもなく、育人と素直に名前を口にすることができていました。
しかしあえてなのでしょうか?
育人が千雪と口にすることはありませんでした。
その代わりとはいかないかもしれませんが、時間が経っても2人は仲がよく、そして千雪は育人に今日はどんなふうに歩けばいいのかとアドバイスを求めるほどの仲になっています。
総じてどちらを選んだかということははっきりと描写されていませんが、何となくどちらがというのは、私の中では決まっています。
ただそこら辺を断言してしまうと、あまりにも夢がないような気がするので、あえて言及はしません。
みなさんはどのような結末になったと思いますか?
よかったらコメントしてください。
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感想・考察記事
まとめ
今回は2021年7月14日発売の週刊少年マガジン33号に掲載された『ランウェイで笑って』の最終話『これは2人の物語』の感想や考察を語りました。
みなさんは今回のお話を読んだ時にどう思いましたか?
ぜひコメント欄などで感想を教えていただけると、嬉しいです。
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