『ランウェイで笑って』186着目:横並び
それではさっそく、2021年5月12日発売の週刊少年マガジン24号に掲載された『ランウェイで笑って』の186着目『横並び』の感想や考察を語りたいと思います。
お手元に漫画を準備して読みながら見ていただくと、私はこう思う、これはこうだろうなぁなど、よりこのブログを楽しめるかと思います。
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186着目『横並び』感想
まずは186着目『横並び』の物語に触れつつ、感想を語ります。
嫌な音がした
自分の部屋の玄関に背を向けて、千雪は口にする。
「なんとかしなきゃ。前みたいに戻らないと」
そう誓ったが、本調子に戻ることはできないで映画の撮影の中止が決まった。
スタッフは演者のスケジュールや公開日があるからとなんとかしようとするが、北谷はまた撮りゃいいだろ・ここは重要なシーンだろ?と言う。
そして千雪にとってのトドメの一撃が放たれた。
「主演がコレじゃ使いモンになんねぇだろ」
その言葉を聞いた千雪の中で”ポキッ”という嫌な音がした。
千雪の身に起きていたこと、それは心が折れてしまうような出来事でした。
どうして出る気になったの?
舞台に並び立った千雪と雫。
千雪は出るなんて聞いてなかったと雫に言うが、雫は千雪から「出る」と聞かなかったから言わなかったと言う返事が帰ってきた。
雫はどうしてこの舞台に立つ気になったのかと千雪に聞くが、千雪は脳裏に必死そうな心が浮かんできた。
そんな千雪の様子を見た雫は何かを感じ取った。
雫は千雪に辛かったことは何か聞いていく。
映画の撮影が流れたことが辛かったのか。
ポージングが決まらなかったのが辛かったのか。
肌と顔の色を指摘されるのが辛かったのか。
定期契約の仕事を打ち切られるのが辛かったのか。
ショーの現場で「所詮アイドルモデル」と言われるのが辛かったのか。
楽しくランウェイをあつけないのが辛かったのか。
雫は色々なことを上げていく。
雫の言葉で千雪は振り返る。
ミルネージュが無くなったことが辛かったこと。
辛くて辛くて辛くて辛かったこと。
だがそれ以上に”ミルネージュがなくなった”くらいで全部できなくなっちゃう自分の積み上げてきた”脆さ”が何よりも辛かった。
だから千雪は雫に辛いと口にした。
だが雫は千雪が愛されていると言った。
背の高い癖っ毛の子がたくさん説得に来たこと。
この規模のショーを実現するのに二つ結びの営業の娘が相当頑張ったこと。
黒髪のデザイナーが楽しく歩けるショーにしたいからと、楽しかったら笑ってもいいからとお喋りしていいショーにしたこと。
スタッフにもファンにも愛されている。
「安心した?がっかりされなくて。
大丈夫よ。
本調子じゃなくても綺麗に歩けてる」
それはウォーキングの練習だけは欠かさなかったから。
雫はずっと見てきたから心配はしていなかったと付け足した。
千雪は思わず涙を流しそうになる。
しかし、出口まではなんとか我慢した。
ランウェイから戻った後、雫はランウェイ中に喋ったのは初めて。
こんなの誰だって笑うでしょ。
本当に面白いショーを作ったと雫は思う。
そんな雫とすれ違うように、いよいよ因縁のシャルが舞台に向かっていた。
雫はあくまで見守るだけ。
千雪を支える人がどれだけいるのか。
それを再確認して欲しかったのかな?と思いました。
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186着目:横並びの考察
物語に触れ、感想を紹介した次は、186着目:横並びの考察をしていきます。
タブーに対して本気を出した
現実のランウェイでもそうですが、作中のランウェイでも『笑ってはいけない』というのが基本であり、タブーでもあります。
作者の猪狩谷言葉さんは『ランウェイで笑って』というタイトルをどのような意味を込めてつけたのかはわかりません。
しかしそのタブーに踏み込む、むしろタブーを犯すための場を育人が用意した。
これはどんな困難があっても乗り越えられるというようなメッセージが込められているのではないか。
私はそう思います。
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感想・考察記事
まとめ
今回は2021年5月12日発売の週刊少年マガジン24号に掲載された『ランウェイで笑って』の第186着目『横並び』の感想や考察を語りました。
みなさんは今回のお話を読んだ時にどう思いましたか?
ぜひコメント欄などで感想を教えていただけると、嬉しいです。
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