『ランウェイで笑って』183着目:リフレイン
それではさっそく、2021年4月14日発売の週刊少年マガジン20号に掲載された『ランウェイで笑って』の183着目『リフレイン』の感想や考察を語りたいと思います。
お手元に漫画を準備して読みながら見ていただくと、私はこう思う、これはこうだろうなぁなど、よりこのブログを楽しめるかと思います。
前回の感想・考察はこちらから
183着目『リフレイン』感想
まずは183着目『リフレイン』の物語に触れつつ、感想を語ります。
それぞれの課題と目標
育人の元に研二から『見せられるデザインはあるか』というメッセージが届く。
そのメッセージを見て美依にスキャンしたデータがどこにあるか聞こうとする育人だったが、今日は居なかった。
代わりに花岡にデータを準備してもらった育人は、無事に研二にデザインを送ることができた。
データの場所くらい自分で把握しろと育人に釘を刺しつつ、机の上にあったデザインを持っていこうとする花岡。
育人はそんな花岡を慌てて引き止めると、そのデザインの細かい仕様変更や色の指定、素材を比べたいなど要望を並べていく。
その指定を一通り聞いた花岡は「つまらーん!!」と叫んだ。
花岡は育人にパターンが得意だからと細かく作り方を指定して、自分はミシンじゃないと文句を言いつつ「たまには”自分じゃ作り方を想像できない”デザインを描いてみろ!」と言い放つのだった。
そして花岡の指摘が正しいかのように、研二から『もっと本気の服はないのか?』というメッセージが返ってきていた。
花岡が育人を認めているからこそ、信頼しているからこそ文句を言い、そしてどうしたらいいのかを言った。
研二も育人に実力があると認めているからこそ、本気の服を求めた。
今まで築いてきた人間関係が花開きつつある!
そんな感じです。
オリヴィアの見抜く力
育人が『EGAO』と言う事務所を作り、そしてそこの服を使うことを提案した研二。
オリヴィアはしっかりと育人のことを覚えており、そして研二の提案にあっさりと「いいわよ」という返事をした。
そのことに少しだけ拍子抜けしかける研二だったが、もちろん無条件ではなく、研二のプレゼンが素晴らしかったらという条件だった。
オリヴィアは研二が既にプレゼンの準備をしてきていることを見抜いていたのだ。
『Ocelot』は柳田一のコレクションで、ファッション界の未来として性差・民族・文化・価値観を問わない個の文化が来ると判断した。
シャルが取り組むアジア進出、欧米・欧州圏の雑誌に載る『AYANO』というアジアのデザイナー。
この2要素は紛れもなくアジアとの異文化交流であり、それにシャルが載れなくなった今、アジアという要素が弱まるのは惜しいと思っているはずというのが研二の考えだった。
だから代わりになる異文化を提案すればいいと考えた。
『AYANO』という新人デザイナーと同時に取り上げ”特集”という枠組みにはめ込むことのできる活きのいい”新人デザイナー”を。
本当ならマネキンではなく千雪に着せたかった服。
千雪と一緒にオリヴィアに見せつけたかった服。
けれどタイミングは今ではない。
然るべきタイミングで、然るべき場所で、万全の千雪で。
いつか千雪が自由に夢を選べるようになったら、そのときにまたミルネージュを。
その思いを胸に秘めて、研二はデザイナーとその服のプレゼンをするのだった。
千雪のためにしていることが育人のためになっている。
研二がどんな気持ちなのかは分からないですが、研二が育人を利用することが育人のためになっている。
これも今までの信頼が為せる技でしょう。
とんでもない実績
『Ocelot』に載るということを聞いた美依は、これはとんでもない実績だとテンションが上がった。
そして『Ocelot』の発売時期とSNSの仕掛けが合わさればいけるかもしれないという美依の言葉を聞いて、育人の頬が紅潮する。
だが美依は一度冷静になり、万全を期すならもう一策と新たな作戦を考え出した。
そこへ心がやってきて、育人に『千雪の説得』を任せてもらえないいかと頼んだ。
それと同時に花丘が大きな声を出したかと思えば、本当にこの動画を世界中に発信するのかと驚いていた。
………
……
…
都村育人がトップデザイナーになるための物語。
そして藤戸千雪がトップモデルに至るまでの物語。
心による千雪の説得、美依のSNS戦略、花丘の縫製など、みんなのやるべきことが進んでいく。
そしてついに、東京コレクションが開幕する。
育人にとっての最大の物語。
そして育人と千雪が自分の夢を叶えるための、自分なりの自由を勝ち取るための本当の戦いがこれから始まります。
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183着目:リフレインの考察
物語に触れ、感想を紹介した次は、183着目:リフレインの考察をしていきます。
育人の考えたデザイン
花丘に発破をかけられ、研二に本気を求められた育人。
そんな育人が生み出した本気の服によるオリヴィアへのプレゼン。
服を見たオリヴィアの目は見開いており、研二のプレゼンを聞いたオリヴィアは考え込んでいました。
オリヴィアは何に驚き、そして何を考えていたのか。
かつて見捨てたモデルやその事務所の代表だった人間がどうしてここまでの能力を持っているのかということを考えたのか、それとも育人のことを考えていたのか。
彼女が何を思案していたのかが、最大の焦点になると思われます。
心は千雪をどう説得したのか
心は育人に千雪の説得を申し出て、実際に説得に向かいました。
盗み聞きになってしまったとはいえ、自分もモデルとして立つかもしれない舞台。
育人が自分のためではなく、ある意味でライバルである千雪のために用意したとも言える舞台。
その舞台を成立させるために必要なピースの核とも言える千雪を、心はどんな風に説得したのでしょうか?
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感想・考察記事
まとめ
今回は2021年4月14日発売の週刊少年マガジン20号に掲載された『ランウェイで笑って』の第183着目『リフレイン』の感想や考察を語りました。
みなさんは今回のお話を読んだ時にどう思いましたか?
ぜひコメント欄などで感想を教えていただけると、嬉しいです。
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