『ランウェイで笑って』182着目:提示
それではさっそく、2021年4月7日発売の週刊少年マガジン19号に掲載された『ランウェイで笑って』の182着目『提示』の感想や考察を語りたいと思います。
お手元に漫画を準備して読みながら見ていただくと、私はこう思う、これはこうだろうなぁなど、よりこのブログを楽しめるかと思います。
前回の感想・考察はこちらから
182着目『提示』感想
まずは182着目『提示』の物語に触れつつ、感想を語ります。
千雪の気持ち
事務所から出る千雪の顔は暗かった。
それは階段を降りて外に出ても変わらなかった。
千雪がビルを出る直前にかかっていたビルの中にある会社を示す看板。
そこには『ミルネージュ』ではなく『BEYOND』の名前が刻まれていた。
ついにきたという感じです。
ダブルブッキング
事務所の中では研二がシャルロットのアジアでの認知度を獲得するための仕事についての打ち合わせをしていた。
研二が提案と既に連絡をとっている会社があると伝えると、シャル側の人間はシンガポールは今のメーカーでは弱いから、最大手を捕まえるように言った。
だが内心では、日中韓ではトップクラスの企業を捕まえていること、仕事が早いこと、研二が『BEYOND』の名前でできるようになったことに驚いていた。
その結果、改名を嫌がっていた割に名前が変われば随分と積極的になったという皮肉のような言い方しかできなかった。
研二はそれを好意的に受け止めることにし、好感を持ってくれてありがたいと伝えた。
もともと優秀な能力を持っていた研二が強い力を得たのならば、いずれはこうなるだろうなということは読者視点では予想できました。
しかし、研二が仕事をとってくるペースはあまりにもハイペースすぎるのが、気になりました。
SNS戦略と不確定要素
一方で『EGAO』の事務所では、SNS戦略について悩んでいた。
美依はとりあえずできるだけカメラを回すことにした。
その結果、花岡がひたすらにポーズを決めまくる絵が取れたのだが、花岡が面白く見えるのは身内だけというのが美依の評価だった。
そもそも狙ってバズることは難しく、タイミングやものの良さ、そしてファッションウィークに関して噛み合っていないと意味がないことに美依は頭を抱える。
そもそもバズりだけが頼りというのは不確定要素が多すぎる。
だからこそ、不確定なSNS戦略だけでなく実績系も狙いに行くことにした。
美依は一生懸命に営業をかけていくが、その方法では実績が足りない、量が足りない、案件が足りない。
どうやったら確実に目的が果たせるのか。
そのことを考えていた。
それを考えていたのは美依だけでなく、偶然にも研二も同様だった。
SNSが簡単にバズれば問題もないのですが、そんなに上手くいかないのは現実でも同じです。
もう少し、もう少し、もう少しを繰り返してようやく何とか人の目に止まるのが普通ですから。
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ダブルブッキング
新たに「BEYOND」となった事務所に、シャルロットの仕事のダブルブッキングが起きたという知らせが飛び込んできた。
しかし事務所には研二の姿はなかった。
なんと研二は既にニューヨークのオリヴィアの元に向かっていたのだ。
研二は今日この時にダブルブッキングが起きることを予想していたのだ。
そしてオリヴィアと対峙した研二。
会いたいと思っていたのは研二だけでなくオリヴィアの方も同様だったらしい。
オリヴィアは研二のアジアでの精力的な活動について話をする。
それに対して、研二は謝った。
オリヴィアは研二になんのことかを聞く。
すると研二は、オリヴィアの仕事でダブルブッキングが起きたことを話した。
それを聞いたオリヴィアは、わざとやったのではないかと聞いた。
鋭い視線とともに飛んできたオリヴィアの質問に、研二は怯むことなくわざとではないこと、自分の判断ミスであることを説明した。
そしてそうなった理由を説明した。
研二は『BEYOND』の名前で仕事を多く取れることをわかっていた。
だからこそ、策略を立てた。
自分がシャルのスケジュールをコントロールできることを利用した。
並のモデルでは得ることのできない仕事を、問題を起こして代役を立てざるを得ない状況を作った。
もちろん何度もそんなことを繰り返せば信用がなくなる。
だからこそ慎重に1つだけ、千雪のためになる仕事を選んだ。
その思いを胸に抱えて、ダブルブッキングの理由を説明し終えた研二。
全ての説明を聞いたオリヴィアは、今後はシャルの仕事を減らし、撮影日をずらすことのできるように指示を出した。
それを聞いた研二は、自分の不手際だからと代替案を持ってきたとオリヴィアに言った。
それは以前に合同展示会にオリヴィアがやってきたときに、目をかけていたデザイナーが『EGAO』というブランドを発足したという説明から始まった。
どうやら研二はかなりの策士だったようです。
自分たちを……千雪のモデル活動の足枷のきっかけになった相手すら利用する。
育人は本当に敵に回さなくて良かったと思います。
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182着目:提示の考察
物語に触れ、感想を紹介した次は、182着目:提示の考察をしていきます。
研二の動きと千雪の働き2
千雪は事務所の名前が変わってしまったことで気落ちしていたようですが、研二はむしろそれを利用する気満々だということがわかりました。
親子でモチベーションが違う現在ですが、育人のやりたいことと研二の策が噛み合いつつある今、本当の意味で育人と千雪の夢へと続く道が、再びはっきりと見えるのではないでしょうか。
オリヴィアはどうするのか
研二はオリヴィアに育人の立ち上げたブランドである『EGAO』のことを提案しましたが、オリヴィアは綾野遠とも関わりがあります。
実績と確実性で言えば、当然ですが綾野遠の方が上です。
その点を、現在『EGAO』が請け負っている北谷映画の衣装製作・提供だけで解決できるのかが不安な点です。
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感想・考察記事
まとめ
今回は2021年4月7日発売の週刊少年マガジン19号に掲載された『ランウェイで笑って』の第182着目『提示』の感想や考察を語りました。
みなさんは今回のお話を読んだ時にどう思いましたか?
ぜひコメント欄などで感想を教えていただけると、嬉しいです。
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