『ランウェイで笑って』176着目:全然大丈夫
それではさっそく、2021年2月24日発売の週刊少年マガジン13号に掲載された『ランウェイで笑って』の176着目『全然大丈夫』の感想や考察を語りたいと思います。
お手元に漫画を準備して読みながら見ていただくと、私はこう思う、これはこうだろうなぁなど、よりこのブログを楽しめるかと思います。
前回の感想・考察はこちらから
175着目『もう』感想
まずは175着目『もう』の物語に触れつつ、感想を語ります。
約束を取り付ける育人
事務所に戻った育人は、さっそく研二にメッセージを送り、話をする約束を取り付けた。
そして約束の時間が近づくと、事情を説明してミルネージュの事務所の中に入り、ドアの前で待っていた。
ようやく2人のことを救うきっかけを作ることができる育人がやってきました。
続:娘からの宣告
部屋の中で千雪と会った研二は、手短に話すように言った。
そして娘から聞いた。
「パパ、もう頑張らなくていいんだよ。
ミルネージュ…畳もう」
娘からの言葉が出るのには、理由があった。
「わたしがいるから
オリヴィアに嫌がらせされてるの?」
娘になぜそんなことを言われるのか心当たりがない研二は、少し考える。
そんな研二に、ミルネージュを畳もうと言った千雪。
千雪の言葉に対し、研二は「ミルネージュはなくさない」と言い切る。
千雪はシャルロットに聞いたことを研二に伝える。
彼女が、研二が『BEYOND』を受け入れないなら仕事行かないと言っていたと。
シャルロット自身がドタキャン、腹たつとも口にした。
……一瞬だが、小さな頃に父と手を繋ぎながらミルネージュの看板を見た時のことを思い出す。
いくらシャルロットに腹を立てても仕方がない。
だから『BEYOND』を受け入れて、研二が責任者になればいい。
研二がいなくなればスタッフの行き場もなくなる。
きっと変えられる、なんとかなる。
自分も大丈夫。
だからミルネージュじゃなく
「「ビヨンド」になっても
パパがいれば全然大丈夫だから」
笑顔で千雪はそう言った。
だが研二はそうではなかった。
「シャルロット…
シャルロットが何かしたのか…」
そう呟いた研二は立ち上がり、シャルロットと話をすればいいんだなと言った。
「もうやめてってば!」
シャルロットを説得するなんて無理、仕事を全部蹴ったりしたら、二度とアジアで仕事ができなくなるかもしれない、パパのために無茶苦茶してるのを止められるわけがない!
千雪は研二を止めたい。
「もういいから!わたしが「いい」って言ってるから…‼︎
”何も知らない”ってお思って
一人で頑張るの辞めてよ」
そして自分の娘がオリヴィアのことを知っていたことを知り謝った。
そして研二は、自分がもっと上手くやれてればと、つまらん意地で千雪を追い詰めたと、自分のせいだと口にした。
それを千雪は止める。
「嬉しかったのに…!!
誰がなんて言おうと…あの時パパがわたしを信じれくれたから…
”ちゆき”を守ってくれたから…!」
千雪は感謝の言葉を言おうとしたが、最後には言葉に詰まって、部屋から飛び出してしまった。
頭では分かっていても、心では納得できない。
自分の意思は騙すことができても、心は騙すことはできない。
千雪が部屋を飛び出したのは、こんな理由があったからなのかなと思います。
止められない親子
いきなり飛び出してきた部屋から千雪を、育人は呼び止めようとしたができなかった。
続けて研二が部屋から出てきた。
研二に、会話を聞いていたかと聞かれ、聞いていたと答える育人。
それを聞いた研二は、後で会話の内容を教えてくれと言う。
「聞き逃してはいけない話がった気がするんだが…
上手く入ってこなくて」
そんな研二の表情を見て、育人は何かを言おうとする。
だがそれよりも先に、研二は話し出した。
話はまた別の機会に頼む、すぐに出なくちゃいけないから
そう言って事務所を出ようとした研二を、育人は呼び止めた。
「死んじゃったらどうするんですか…!?」
そんな育人の言葉も、覚悟を決めてしまった研二には届かなかった。
「…命はもう賭けてる
…後は千雪のためになるかどうかだ」
研二の顔を見る育人の目は、見開いていた。
どうにかするためにきたはずなのに、どうにもできない。
自分だったら……
あなただったらどうしますか?
スポンサーリンク
176着目:全然大丈夫の考察
物語に触れ、感想を紹介した次は、176着目:全然大丈夫の考察をしていきます。
育人は何を優先するのか
千雪の所属する事務所の代表者であり、千雪の父である研二は覚悟を決めてしまっている。
千雪は自分の心を整理しきれなかったのか、飛び出していってしまった。
育人にとって、どちらも大切な人であることは確かです。
しかし、二人は別々の場所に向かおうとしている。
育人にとって大切な人を止めないといけませんが、千雪はどこに行ったか分からず、研二はシャルロットのところに向かおうとしていることは明らか。
行き先の予想ができない千雪を止めるか、行く場所は分かっていないが目的の人物が分かっている研二を止めるか。
わたしの予想は、育人は研二ではなく千雪を探すことを優先するのではないかと思います。
その理由はわたしが次のように考えているからです。
シャルロットが千雪に研二のしていることを教え、事務所の看板を変えなければ仕事をドタキャンすると言った。
それは、研二の覚悟と真の技量を図るため。
もちろん育人も研二も千雪もそんなことは知らない。
けれども、研二が命を賭けて守ろうとしているミルネージュと千雪の真の強さもみたい。
そのための試練なのではと思います。
育人が千雪を優先した場合
この場合は明確で、まずは千雪の心に寄り添い、落ち着け、次の撮影を、仕事を成功させることで、自分の実力を見せる、研二を安心させる方向に持っていく。
そうであったらいいなというわたしの勝手な願いです。
強がり
これは紙面で確認できた177話のサブタイトルではないかと思われます。
この『強がり』というのが研二にかかっているのは明らかですが、千雪にもかかっていると思われます。
研二の強がりの物語はある程度紡がれている状態ですので、177話は千雪の強がりの物語が描かれるのではないでしょうか?
スポンサーリンク
関連記事
スポンサーリンク
感想・考察記事
まとめ
今回は2021年2月24日発売の週刊少年マガジン13号に掲載された『ランウェイで笑って』の第176着目『全然大丈夫』の感想や考察を語りました。
みなさんは今回のお話を読んだ時にどう思いましたか?
ぜひコメント欄などで感想を教えていただけると、嬉しいです。
スポンサーリンク
久遠綾乃公式Twitter
最新刊の購入
2021年2月17日時点での『ランウェイで笑って』の最新刊は以下のリンクより購入可能です。
紙版
電子版
『久遠綾乃』公式 Twitterもよろしくお願いします
『久遠綾乃』公式 Twitter(@STaketatu)も絶賛更新中です。
『久遠綾乃のあっやの〜ん♪ Ver.2.0』の更新情報や、たまにですが綾乃さんの個人的な呟きもあります。
ぜひTwitterをフォローして、更新情報や呟きをチェックしてくださいね!
コメント