【感想・考察】パラレルパラダイス 第174話:dramaticが止められない!

パラレルパラダイス
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『パラレルパラダイス』第174話『dramaticが止められない!』

それではさっそく、2021年12月6日(月)発売の週刊ヤングマガジン1号に掲載された『パラレルパラダイス』の第174話『dramaticが止められない!』の感想や考察を語りたいと思います。

お手元に漫画を準備して読みながら見ていただくと、私はこう思う、これはこうだろうなぁなど、よりこのブログを楽しめるかと思います。

当ページは諸事象により非公開となった過去ページを見やすい形で再編集し公開したものになります

第173話の感想・考察はこちらから

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第174話『dramaticが止められない!』感想

まずは第174話『dramaticが止められない!』の物語に触れつつ、感想を語ります。

”喜び”と”驚愕”

マロンの喜び

マロンは、今まで思っていたけれど行動に移すことが出来なかったうえに、許されなかった喜びを解き放つ。
その喜びを解放する原因となった陽太は戸惑っているものの、完璧なまでに拒否をしないあたり、ある意味で芯の部分は変わらないなぁと思いました。

リーメアリーの驚愕

自分たちが信仰の対象としているのが国母であり、それは陽太や仁科がいた時代から生きる由真という少女の慣れの果てだった。

そしてこの世界に蔓延る”崩月”による死の呪いは、<嫉妬深い神>によってかけられたものであることを再確認する。

だが呪いをかけた<嫉妬深い神>も由真と同様に、金城という過去の時代から生きている人間だった。

それどころか、この世界にとって悪の化身ともいえる<嫉妬深い神>である金城は、かつて国母である由真を弄んだ人間だった。

しかも、本来であれば呪いは解くべきものであるはずなのに、国母そのものが、呪いを掛けた本人である<嫉妬深い神>を守っている。

これはリーメアリーにとっては、自分の信仰心を揺らがせる可能性がある重大な事柄です。

リーメアリーの顔の青ざめ方。
自分の中の真実というか、知っていたこと、信じていたことがどんどんと崩れていく様。

ある意味で、崩月による死を迎えるのと同義ともいえるのではないでしょうか?


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第174話『dramaticが止められない!』の考察

物語に触れ、感想を紹介した次は、第174話『dramaticが止められない!』の考察をしていきます。

…と言ったものの、今回は第148話でユーマの口から出てきた慈悲深い神と今回明かされたその真実について考えます。

嫉妬深い神と慈悲深い神

今回の話の中で仁科が<慈悲深い神>であることが明かされ、そしては「金城君を殺すためには、まず由真さんを殺さないといけない。彼女が金城君を守っているから」「三千年前の金城君の恋人兼おもちゃ」「今は国母と呼ばれているけども」と言う言葉がありました

これらの事実から、これまでの考察を再考するとともに、新たな疑問が生まれました。

国母様が男を殺そうとする理由は?

仁科の口から、三千年前=陽太や仁科がもともと住んでいた時代で<嫉妬深い神>である金城の彼女兼おもちゃとして扱われていた由真が国母であることが明かされました。

このことから、国母が男を殺すように命令を出している理由が2つ考えられます。

理由1:金城を含む男への復讐

国母である由真は確かに金城の彼女だった。
だが同時におもちゃとしても扱われていた。

金城が崩月の呪いをかけたこの世界で、金城のようなことをする男たちへの復讐を誓った由真は、やがれ国母となり、国を統一して男を殲滅していった。

その結果として、今のように女しかいない世界が出来上がった。

だが自分や金城、仁科のようになんらかの理由で三千年の時を超えて現れる人物がいるかもしれない。
そう考えるようになった由真こと国母は、軍隊ともいえるガーディアンを結成し、男が現れたら殺すように命令を下した。

金城は自分を苦しめた元凶であるため、生かさず殺さずの状態で、封印したままにしておいた。

理由2:金城を守るため

金城の彼女であった由真=国母は、崩月によって女性が20歳頃を目安に死んでしまう世界で生きることになった。

自身が彼女であるのにも関わらず、傍若無人に好きな女を好き勝手にする金城。
だが彼女であると同時におもちゃとして扱われていても、金城への気持ちは本当だった。

そんな折に、金城が封印されてしまった。
そして大切な彼が男によって殺されてしまうかもしれない。
そう思った由真は国母となり、男を殺すように命令を下した。

仁科はどうして<慈悲深い神>となったのか?

<嫉妬深い神>である金城がしたことを考えれば、金城が<嫉妬深い神>と呼ばれるのには納得のできる理由があります。

しかし仁科はどうして<慈悲深い神>と呼ばれるようになったのでしょうか?
彼女は「別に……私が慈悲深いわけじゃないよ。<嫉妬深い神>と言われている金城君が酷すぎただけ」と言っていましたが、その対極にいると判断される何かをしたからこそ、仁科は<慈悲深い神>と呼ばれるようになったはずです。

実在するか分からなかった存在

<慈悲深い神>という単語が初めて劇中に登場したのは、私が記憶している限りは第148話でユーマが口にした『人間の主神たる『慈悲深い神』に祈るしかない』という言葉が初めてであるはずです。

ユーマは<慈悲深い神>を知っているものの『伝説の存在だった嫉妬深い神が自分たちの前に現れたのだから、慈悲深い神もどこかに存在して、祈りを聞いてくれるかもしれない』とも言っていたため、少なくとも実際に存在するものとして語られてきたわけではないようです。

また今までに登場してきたある程度の地位を持つ上級ガーディアンよりも上の存在であるユーマですら、嫉妬深い神を伝説と言っており、慈悲深い神に至っては、存在があやふやという点は、真実が明かされた今となっては、少々不可解な部分でもあります。

時間の概念と寿命

パラレルパラダイスの世界において、時間の概念と寿命の概念は非常に重要なものであると認識するべきです。

まずは陽太や仁科が学生生活を送っていた時代。
そんな時代から三千年経過したのが、作中メインの時代。

作中メインの時代では、人間は女性ばかりであり、20歳までには崩月によって死を迎えてしまう。
しかし陽太たちがいた時代を生きていた人間は、どうしてか三千年の時を超えて生きている者がいる。

このことについてもっと深く考えないといけません。
次回の記事更新までに、何かしらの考察ができればと思います。


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まとめ

今回は2021年12月6日(月)発売の週刊ヤングマガジン1号に掲載された『パラレルパラダイス』の第174話『dramaticが止められない!』の感想や考察を語りました。

みなさんは今回のお話を読んだ時にどう思いましたか?
ぜひコメント欄などで感想を教えていただけると、嬉しいです。

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