『パラレルパラダイス』第165話『奴隷淫』
それではさっそく、2021年9月6日発売の週刊ヤングマガジン41号に掲載された『パラレルパラダイス』の第165話『奴隷淫』の感想や考察を語りたいと思います。
お手元に漫画を準備して読みながら見ていただくと、私はこう思う、これはこうだろうなぁなど、よりこのブログを楽しめるかと思います。
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第165話『奴隷淫』感想
まずは第165話『奴隷淫』の物語に触れつつ、感想を語ります。
サキュバスの弱点なんて・・・
サキュバスの猛攻とも言える強制的な交尾のせいで、陽太の意識は朦朧としていた。
朦朧としている意識の中で陽太は一生懸命にサキュバスの弱点について考えていく。
このままでは死んでしまうから逃げないとならないから。
だがサキュバスが与える快感は只者ではなかった。
ひたすた続く快楽を全身で浴びるように感じていた陽太は、やがてサキュバスの弱点なんてどうでもいいと考えるようになってしまった。
『いいか別に…気持ちいいし…この快感に身を任せよう…』
そう思いながら視界に映るサキュバスたちは、まだまだ落ち着きそうになかった。
やっぱり、お互いがお互いに相乗効果的に悪い方向に影響を与えているんじゃ…
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矛盾を解決するかのように…
牢屋に閉じ込められたままの仁科とルーミ。
二人は何もできずに朝を迎えていた。
仁科は何も食べていないことで空腹を感じており、そのことをルーミに話す。
だがルーミはたったまま何も言わない。
そんなルーミに、仁科は思っていた疑問を口にした。
「誰も私達の様子を見に来ないんだけど、どういうことだろう」
それは囚われた者からすれば当たり前の疑問だった。
その疑問にルーミは、苦しそうに答える。
「淫魔なのに…今までこの世界には男がいなかった矛盾…それを埋め合わせるために…陽太が犠牲になっているんだ…」
その間にも、陽太の命はどんどん削られたいった。
……ねぇ、人間の男がいなくなった理由の半分くらいサキュバスのせいなんじゃない?
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助けに来たのは…
ルーミが陽太が犠牲になっていることを苦々しく感じている間も、陽太は襲われ続けていた。
陽太は次に果ててしまえば死んでしまうような気になっていた。
だがそれでもいいと思ってしまうくらいに、気持ちよく感じていた。
やがて動かなくなった陽太を見たサキュバスの一部は、陽太が死んだのではないかと思った。
だが息があるのを感じ取り、まだ使えると喜んだ。
もうじき死んでしまうと口にすると口にするものもいたが、どうせ人間はすぐ死ぬと言って、最後まで襲い続けることにした。
サキュバスたちが陽太の命を最後まで吸い尽くそうとする瞬間、何者かが部屋のドアを蹴破った。
サキュバスたちはいきなりのことに驚いて振り向く。
「だらしないのですね…これが本当に救世主の姿なのですか?」
砂埃の中から聞こえた女性の声。
やがてその姿が見えるようになると、そこには鎧を着て、剣と盾をもった騎士のような女性がいた。
彼女は憐れむような目に近い目をすると「がっかりです…」と口にするのだった。
陽太は意識を失う寸前、人間ともハイエルフともいえない神々しさを彼女に感じていた。
やがて限界のきた陽太は、こんな人間がいるわけないと思いながら意識を手放した。
……彼女はサキュバスの息とか平気なんでしょうか?
かなりの人数に囲まれてましたよ?
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がっかりです
陽太が目を覚ますと、そこはどこかの崖の上だった。
「まだ起き上がらないで。あなたの体力は死ぬ直前…まだ回復していないわ」
彼女は起きあがろうとする陽太に、優しい顔で声をかけた。
だが陽太が「お前は…」と口にすると、表情が厳しいものに変化した。
「あなたは初対面の相手をお前呼ばわりするほど傲慢ですのね。この世界でチヤホヤされるとそうなってしまうのかしら。ガッカリです」
先ほどとは違い、また他の女性陣と違って冷たい目で見下ろしてくる彼女の目を見る陽太の表情は、怖いものを見るかのようだった。
そして代わりに彼女のことを説明したのは、ルーミだった。
ルーミ曰く、彼女はリーメアリー。
カルンナッハを統括している上位ガーディアン次期将軍とのこと。
リーメアリーがどうして助けに来たのか。
それはユーマから伝書鳩が届き、この世界を救うはずの勇者がカルンナッハへ向かうから手助けして欲しいと頼まれたからだったらしい。
だがリーメアリーは、たかがアルスレイヤからカルンナッハへの道のりで遭難するような人間に世界は救えないから、気乗りはしていなかった。
それでも彼女がやってきたのは、例外として考えられるサキュバスの存在があったからだった。
もしかしてと思って館へ向かってみれば、案の定陽太は捕まっていた。
そのことに彼女は想定内すぎてガッカリしたらしい。
ちなみにサキュバスは、褒めると逃げるらしく、それで退治したらしい。
一通り話し終えたリーメアリーは、崖の端に立つ。
すると、そこにドラゴンが現れた。
「では私はこれで。カルンナッハでお待ちしていますわ。これ以上、私をガッカリさせないでくださいな」
陽太はそういうリーメアリーに乗せてってくれないのかと聞くが、彼女曰く、ドラゴンが許さないらしい。
そしてそれを告げたリーメアリーは、ドラゴンに乗って、カルンナッハへ戻っていった。
色んな意味で魅力的な人だなぁ…
一部の人には刺さりまくって、薄い本が分厚くなりそうなレベル
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どうなるんだろうか
ドラゴンに乗っていったリーメアリーを見る陽太たち。
『すごい神々しい女…この世界にはあんな人間がいるんだな…』
陽太はリーメアリーのあまりの存在感に、思わず顔を赤くしていた。
だが今度は違う事情で顔を赤くすることになった。
『発情するとどんな風になるんだろう…』
陽太がエッチなことを考えると、ルーミが敏感にそのことを感じとった。
そして二人はそのことについて言い合いになり、陽太の隣に座る仁科は、冷たい目で陽太を見るのだった。
まぁ、陽太は陽太ということで
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第165話『奴隷淫』の考察
物語に触れ、感想を紹介した次は、第165話『奴隷淫』の考察をしていきます。
サキュバスのせいじゃないですか?
サキュバスたちが陽太が死にかけているものを見て、人間はどうせ死ぬものとして、死んでも問題ないと判断していました。
これがサキュバスの中で代々”男は交尾で死ぬもの”と伝わっているのか、それとも“人間の女が崩月で20歳までに死ぬ”という意味だったのかで意味が大きく変わってきます。
仮に後者だった場合、サキュバスの言葉も容易に理解できます。
しかし前者だった場合、呪いとか関係なしに、カルンナッハとアルスレイヤ付近の男たちは、絶滅しかけていたんじゃと考えられます。
どのみち、この地域の男たちは絶滅してしまい、結果として現在と変わらなかったんじゃ……と思えてしまいます。
そういう意味でも、どっちの意味なのかは、結構重要なんですよね。
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ルーミレーダー
陽太がエッチなことを考えていることを感じとるルーミの第六感が段々と強化されているような気がします。
最終的には、この力で陽太を見つけられるようになってそう。
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“人間の女の子”である仁科
嫉妬深い女神として恐れられる仁科ですが、ここ最近の描写では、あまりにもごく普通の女の子として描写されすぎているような気がします。
そのため、今後の描写で特別な存在であることが明かされるようなことがあるのでは?と思っています。
例えば、カルンナッハの剣に近づけないとか。
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感想・考察記事
まとめ
今回は2021年9月6日(月)発売の週刊ヤングマガジン41号に掲載された『パラレルパラダイス』の第165話『奴隷淫』の感想や考察を語りました。
みなさんは今回のお話を読んだ時にどう思いましたか?
ぜひコメント欄などで感想を教えていただけると、嬉しいです。
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