『パラレルパラダイス』第164話『kiss/kill』
それではさっそく、2021年8月30日発売の週刊ヤングマガジン40号に掲載された『パラレルパラダイス』の第164話『kiss/kill』の感想や考察を語りたいと思います。
お手元に漫画を準備して読みながら見ていただくと、私はこう思う、これはこうだろうなぁなど、よりこのブログを楽しめるかと思います。
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第164話『kiss/kill』感想
まずは第164話『kiss/kill』の物語に触れつつ、感想を語ります。
4度目の旅立ち
神殺しの剣を求めてカルンナッハへ向かっている途中で大きな館を見つけた陽太たち。
ルーミからサキュバスの館であることを聞くと、陽太は自分にとってこの世界の女は全員サキュバスだと漏らす。
それと同時にルーミ以上の淫魔がいることに陽太は驚きを隠せず、ルーミはうるさいと返した。
ルーミ曰く、サキュバスと通常の女性の違いは『性欲を我慢する事ができるかできないか』
「三千年ぶりの男なんて見つかったら…死ぬまで交尾させられるわよ」
そう脅すルーミだが、陽太からすればルーミたちも全く我慢できていない。
それでも、ルーミたちは触られなければ普通にできる。
「サキュバスは食事のように精液を求めるんだから、私達とは全然違うの」
陽太はサキュバスに興味を示していたが、ルーミが真剣に言っていることや、現状はルーミで満足していることから、無駄に冒険をすることなく、そのままスルーすることにした。
しかしそれを許さないのがサキュバスたちだった。
マジで今までどうやって生きていたんだろうか、サキュバスたちは。
もっとも効率よくエネルギーを摂取できる方法が男との交尾であり、ただ生きるだけなら人間と同じように食事だけで十分なのでしょうか?
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初めての…男…
陽太たちが館に背を向けて立ち去ろうとすると、館の扉が勢いよく開く。
ルーミと陽太は慌てて後ろを振り向き、館の中から男の匂いを嗅ぎつけてサキュバスたちが飛び出してくるのを確認した。
サキュバスたちは、息を切らしながら陽太から感じる男の匂いに興奮していた。
陽太はかなり離れた距離なのに、男がいることを探知できているsかゆバスたちに驚きを隠せないでいた。
そんな陽太に、ルーミは動かないでやり過ごすように提案し、陽太はそれを了承した。
しかしサキュバスたちはそれを許さなかった。
いつの間にかサキュバスの一人が陽太の背後にいた。
驚いた陽太は距離を取り、刀で抵抗しようとするが、サキュバス特有の尻尾で手の動きを防がれて抵抗できなかった。
陽太が心の中で動揺していると、サキュバスは陽太の顔に向かって不思議な息を吐きかけた。
その息を嗅ぎ取った陽太はあっという間に倒れた。
陽太が倒れるのを見たルーミは臨戦態勢に入ろうとしたが、他のサキュバスから陽太と同じように息を吐きかけられ、倒れてしまった。
一人残された仁科は両手をあげて、抵抗する意思がないことを表現していた。
そんな最中、3人のサキュバスが興奮した息遣いで倒れた陽太の顔を見下ろしながら「男…初めての…男…」と呟くのだった。
魔女と違ってサキュバスたちは男がいた時代を生きていない?
つまりメス単独で繁殖できる?
……いや、そもそも男がいない世界で人間はどうやって増えているんだ?
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サキュバスの恐ろしさ
ルーミが意識を取り戻すと、そこは石壁と鉄の格子で囲われた牢獄の中だった。
慌てて陽太を探すルーミに、仁科は冷静に「陽ちゃんは連れて行かれたよ」と教える。
ルーミは牢屋の格子を掴みながら、陽太を守れなかったことを悔やむ。
そんなルーミに、仁科はサキュバスはどんな種族なのかを聞く。
「聞いた話だけど…サキュバスの口から吐き出した気体を吸うと発情して死ぬまで交尾し続けるらしいの…。私は女だから気を失うだけで済んだけど…」
そう言って陽太のことを心配するルーミ。
ルーミの危惧していたような状態になっているのかは分からないが、陽太はサキュバスたちに囲まれて強制的に交尾をさせられていた。
陽太は何となく気持ちよさを感じており、何も考えられずに快感しか感じられないでいた。
描写的には、陽太がサキュバスの力に負けているのではなく、陽太の力でサキュバスがより暴走させられているように見えました。
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サキュバスの弱点
檻の中で陽太が戻って来ないと口にする仁科。
仁科はルーミの言っていることが本当なのかを疑問に思っており、本当に交尾で精気を抜かれて死ぬことなんてあるのかという質問をルーミにぶつける。
ルーミはそのための種族だとサキュバスのことを言う。
それはたくさんのバッタが畑をダメにするのと同じで、後先考えずに性欲を満たそうとするからである。
仁科はサキュバスに弱点はないのかと聞くが、ルーミには心当たりがなかった。
だが、色んな種族の弱点を知っている陽太ならと、少しだけ希望を口にした。
その陽太だが、サキュバスに取り合うように順番に回し回しに交尾をさせられ、どれだけ続くのかと考えていた。
やがて陽太は、本当にサキュバスたちが本気で死ぬまで精気を抜くつもりであることを察した。
早く逃げないとと考えるが、体に力が入らない。
そんな中で強制的に交尾させられながらサキュバスの弱点について思い出そうとする陽太だったが、すぐには思い出せなかった。
陽太が自分の状況を冷静に判断できることを見ると、やはり陽太の力がサキュバスがより興奮する要因を作っていそうです。
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第164話『kiss/kill』の考察
物語に触れ、感想を紹介した次は、第164話『kiss/kill』の考察をしていきます。
サキュバスの力より強い力
あまり深く描写しなかったというか、できなかったのですが、ルーミの知るサキュバスの知識と、物語中のサキュバスと陽太の交尾の状況が、あまりに乖離していないように感じました。
ルーミ曰く、サキュバスの息には『吸うと発情して死ぬまで交尾をし続ける』という効果があるらしいのですが、物語ではそんなことにはなっていませんでした。
サキュバスの息を吸った陽太は女であるルーミと同様に気を失い、陽太が目を覚ますと、サキュバスが興奮して、自分の体を使って強制的に交尾をしていた…させられていたという状態でした。
陽太は自らが興奮することなく、サキュバス側が興奮して陽太を求めていました。
まるで陽太がサキュバスの力を持っているかのように。
これらの描写から、次の2点が疑われます。
- ルーミが知っているサキュバスの情報が間違っている
- サキュバスの息の効果が陽太にはなく、陽太に触れたことでサキュバスが発情しきっている。
本来はサキュバスが交尾をされる側であるはずが、陽太という例外に出会ってしまったために、交尾をする側になってしまったのでは?と思います。
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サキュバスの弱点
サキュバスの弱点は……思い当たりません。
私の知識不足でもあるんですが、日本におけるサキュバス像が海外と違いすぎて、どうなるのかが想像つかないんですよね……。
サブタイトル的に、普通のキス……つまり純愛に弱いとかだったりするんですかね?
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サキュバスの寿命
今回登場したサキュバスたちが男を初めて見た様子なので、少なくとも嫉妬深い女神の呪いによって女性ばかりの世界になった後に生まれた個体のようです。
また今回登場した個体が偶然に若い個体であっただけでなければ、サキュバスの寿命も、そこまで長くはない、下手すれば人間と同様に20歳になるまでに崩月を迎える可能性さえ見えます。
……こう考えると、サーニャを初めとする魔女たちってすごいな……。
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感想・考察記事
まとめ
今回は2021年8月30日(月)発売の週刊ヤングマガジン40号に掲載された『パラレルパラダイス』の第164話『kiss/kill』の感想や考察を語りました。
みなさんは今回のお話を読んだ時にどう思いましたか?
ぜひコメント欄などで感想を教えていただけると、嬉しいです。
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