『パラレルパラダイス』第154話『異端の判断』
それではさっそく、2021年5月17日発売の週刊ヤングマガジン25号に掲載された『パラレルパラダイス』の第154話『異端の判断』の感想や考察を語りたいと思います。
お手元に漫画を準備して読みながら見ていただくと、私はこう思う、これはこうだろうなぁなど、よりこのブログを楽しめるかと思います。
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第154話『異端の判断』感想
まずは第154話『異端の判断』の物語に触れつつ、感想を語ります。
もう間に合わない!!
トリスを殺そうとしたユーマの刻命珠が割れ、陽太は怒鳴る。
「だから言ったんだ!!
崩月が始まってから交尾しても…もう間に合わない!!
死んでしまうんだ!!」
陽太の言葉を聞き、身につけていた刻命珠が割れたユーマは戸惑う。
交尾を終えたばかりのトリスも心配そうな面持ちで見ている。
そしてトリスが身を起こそうとする間に、ユーマは覚悟を決めたようだった。
今この街にガーディアンが足りないこと。
ミミとメイがいなくなり、そして自分も崩月で消えてしまうこと。
その上でトリスまで殺してしまうと、誰もこの街を導けなくなってしまうこと。
ユーマは自分たちの置かれた状況を、まるで説明するかのように、自分を納得させるように口にしていく。
そして最後に優しい顔で、トリスを殺すのはやめておくこと、自分の分も生きて長くこの街を守ってくれ、そして早く後継を決めてくれと告げる。
トリスは涙を流し、ユーマが一緒でなければ無理だと言う。
そんなトリスにもユーマは、崩月はこの世界で生きる人間の宿命であり、自分はそれを受け入れることを宣言する。
自分の最後は、塔の上で自分が守ってきた街を見ながら最期を迎えたい。
そんなことを言い、1人にさせてくれと言いつつ、最後にトリスと会えて幸せだったと告げて部屋を出るために扉を開けた。
だがそれを陽太は許さなかった。
自分なりの信念を貫きつつ、合理的な判断をした。
ユーマの言っていることは筋は通っていますが、自分の気持ちに蓋をしている感じがしました。
待て
陽太は、部屋を出ようとしたユーマの腕を掴んで止める。
「待て」
陽太に触れられたことで、ユーマは欲情の泉を溢れさせながら、床にぺたりと座り込む。
ユーマは何をすると怒るが、同じように陽太も怒った。
「まだ崩月は始まっていない!!
お前はまだ溶けていないんだ!!
今交尾すればきっと間に合う!!」
必死に怒る陽太の顔を、ユーマは発情しながら見る。
ユーマは、死に瀕してもなお自分を辱める気かと抵抗する。
そんなユーマに向かってトリスが叫んだ。
「ユーマお願い!!
男と交尾をして!!」
トリスの願いに無駄だと言うユーマだが、トリスは引かなかった。
無駄かもしれないが、昔ユーマに言われたのだと。
命の瀬戸際でなぜ今できることをしなかったのか、なぜ合理的に考えなかったのかと。
「お願い!!ユーマ!!逃げないで!!」
トリスの必死の頼みを耳にしたユーマ。
だがユーマには……そう思われたが、そうではなかった。
「人前で交尾をする趣味はないんだ。
恥ずかしいから部屋から出ていってくれ」
トリスの必死の願いが通じ、ユーマは覚悟を決めたのだった。
自分の思い人を救った人にかけた過去の自分の言葉が、今度は自分に返って来た。
2人の過去や絆があったからこその結論だと思います。
時間がない
ユーマの頼みを聞いて、ルーミとトリスは部屋を出る。
トリスは部屋の扉の前で、誰でもいいからユーマを助けてと祈る。
そして部屋の中では、陽太が時間がないこと、余計な問答や会話をしないことを言い、ユーマに交尾の準備をするように言った。
恥ずかしがりつつも陽太の言う通りに準備をしたユーマ。
陽太はユーマを前にして、こんな男にとっての天国のような状況に置かれて役得とはいえ、自分は天国に行けないだろうなと思う。
交尾の準備をしつつ、陽太はユーマがネギが好きではないかといい、ユーマは余計なことは言わないんじゃなかったのかと反論する。
そしてそれに応えるように、陽太はユーマとの交尾を始める。
交尾そのものは順調だったが、陽太は焦っていた。
それは交尾をしてもユーマに首輪が出なかったからだ。
陽太は悔しがりつつ、必死に交尾をしていく。
そしてユーマは男との交尾を実感し、理性を保てないなと思う。
陽太は交尾をしながら涙する。
『ダメだ!!ダメだ!!ダメだ!!
ユーマも死んでしまう!!』
そんな陽太に、ユーマは気にしないように言う。
自分は陽太のおかげでありえないほどの快感を経験しているのだからと。
そしてユーマのその言葉を聞いた陽太は、交尾を終え、部屋のドアを開ける。
「ユーマ!!」
目に涙を浮かべる陽太。
そんな陽太を見たトリスは、ユーマの名前を叫んだ。
このままだとユーマも崩月で…と考えてしまいますが……
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第154話『異端の判断』の考察
物語に触れ、感想を紹介した次は、第154話『異端の判断』の考察をしていきます。
崩月と刻命珠の真の関係
パラレルパラダイスの世界において、刻命珠が割れるということは崩月による死が近いことを示しています。
そして刻命珠が割れてから崩月を迎えるまでの時間は、人によって違う。
またもう一つ、この世界の女性は男と交尾をすることによって首元に首輪の模様が浮かんでくる。それによって崩月による死を防ぐことができる。
しかし、中には男と交尾をしても首輪が現れずに崩月を迎える者がいる。
この二つの法則に照らし合わせると、ユーマは刻命珠が割れたために崩月による死が近く、男である陽太と交尾をしても首輪が現れなかったため、崩月を防ぐことはできないことになります。
最近の出来事で言うと、メイが当てはまります。
彼女の場合やこれまでは、刻命珠が割れる前に交尾をし、その結果首輪が現れずに崩月による死を迎えました。
しかし今回は順番が異なっており、刻命珠が割れてから交尾をし、その結果首輪が現れなかった。
陽太の顔や現状を見るに、ユーマは崩月を回避することができなかったのではと思います。
それが刻命珠と交尾の順番が逆だったからなのか、それとも元からユーマが男と交尾をしても首輪が出ない女性だったのか。
その辺りをはっきりとさせるために、もう少し刻命珠と崩月に関するデータが欲しいなと思います。
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感想・考察記事
まとめ
今回は2021年5月17日(月)発売の週刊ヤングマガジン25号に掲載された『パラレルパラダイス』の第154話『異端の判断』の感想や考察を語りました。
みなさんは今回のお話を読んだ時にどう思いましたか?
ぜひコメント欄などで感想を教えていただけると、嬉しいです。
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