『パラレルパラダイス』第152話『酢芋甘芋』
それではさっそく、2021年4月26日発売の週刊ヤングマガジン22・23号に掲載された『パラレルパラダイス』の第152話『酢芋甘芋』の感想や考察を語りたいと思います。
お手元に漫画を準備して読みながら見ていただくと、私はこう思う、これはこうだろうなぁなど、よりこのブログを楽しめるかと思います。
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第152話『酢芋甘芋』感想
まずは第152話『酢芋甘芋』の物語に触れつつ、感想を語ります。
言い訳と欲情
陽太とルーミの交尾を見て明らかに欲情しているトリスだが、トリスは股間が痒いから掻いているだけと認めない。
真顔で堂々と言い切るトリスに陽太は驚くが、部屋中に焼き芋の匂いがしていることを指摘すると、トリスは赤面する。
そんなトリスにいい加減に発情していることを認めるように言う陽太だが、やはりトリスは認めることはなく、それどころか発情していたとしても、自分の発情と陽太は無関係だと言い切って見せるのだった。
そのタイミングで、部屋の中にユーマが入ってきた。
サービス回に向けての準備と、今までに出た設定の整理や新規層に向けた説明のような役割を持っているシーンのような気がしました。
どういう状況だ、これは?
部屋に入ってきたユーマは、部屋の中で何が起きているのかをトリスに尋ねる。
トリスはユーマの疑問に”人間の交尾の観察”だというと、少し間を置いて関心を示した。
だがユーマは観察行為に関心を示しただけでなく、トリスが男の交尾を見て発情しているのではと指摘する。
もちろんトリスは否定し、ユーマとの粗相を思い出して粗相してしまったという言い訳をした。
やはり間を置いてからであったが、ユーマはトリスの言葉に納得した。
陽太は2人の会話に戸惑うが、ユーマも人間の交尾を観察すると言い出したことに、見せ物じゃないと反発する。
そして陽太は、街の一番の年長であるトリスとユーマの”崩月”が近いのではと指摘する。
そして交尾をしてやるから意地を張るなと言った。
陽太の提案をトリスはすぐに断り、命よりも大切なものがあると言った。
命よりも大切なもの。
それは『正義』『貞淑』だった。
数多くの住民を差し置いて自分だけ生き長らえるのは正義ではないとユーマが言う。
続けて愛する人を裏切ってまで交尾したいとも思わないとトリスが言った。
2人の言葉を聞いた陽太は、確かに自分の命よりも大切な信念のある人間に無理やり交尾をするわけにはいかない、選ぶのは彼女たちだと納得しかける。
だが、ついさっきまで自分と交尾をしていたルーミの顔を見た陽太は、即座に考えを変えた。
2人の信念と、今までは陽太の予想の中でしか描かれてこなかったユーマとトリスの関係が確定しました。
この2人の関係に、陽太はどう切り込んでいき、どのように解決するのかが見ものです。
命より大事なものなんてないね
考えを変えた陽太は「命より大事なものなんてないね」と2人に言った。
自分が触れればどのみち即発情して自分に交尾を求めるのに、一丁前に正義だの愛だのを語るなんて笑わせるなと陽太は挑発する。
ルーミはそのことに気がついているが、トリスとユーマには挑発は通じないと考えてた。
そしてトリスは動揺することもなく、陽太は自分たちの愛と正義の強さをわかっていないと主張した。
「だったら証明してみろよ。お前らの愛の強さを」
陽太は自分が触っても発情せずに交尾を求めなかったら認めるといい、トリスはそれに乗っかることにした。
ユーマは挑発に乗るなとトリスを諫めるが、トリスは自分がユーマ意外に身体を許すはずがないと証明したいと言って聞かなかった。
ユーマはトリスの言葉を聞き、渋々と言った様子で納得した。
いよいよ一歩先のステージに進むための準備が整いつつある感じですね!
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あー…
ユーマが納得したのを見ると、陽太はルーミにユーマを拘束するように言った。
理由はユーマにとって都合が悪くなった時にまた大剣でぶん殴られたら敵わないからだ。
ユーマは自分が不正をするような人間だと思うのかと反論するが、無抵抗なところを殴って監禁したという事実があるのに何を言っているのだと反論を封じた。
「お前の正義とおれの正義は違うんだよ。おれが勝っても暴力を持ち出されたら意味がないだろ」
ユーマやトリスたちに自分たちの正義があるように、陽太は自分には自分の正義があることを主張する。
「それともトリスを信用していないのか?」
自分の正義を示した上でユーマに問いかけるが、彼女は何も言わない。
そんなユーマに、トリスは自分まで拘束されるわけではない・陽太とルーミは自分の敵にならないから大丈夫と言った。
その結果、ユーマは椅子に座った状態で拘束された。
その後、陽太とトリスは向かい合った。
トリスは自分は絶対に発情しないと言いつつ、焼き芋のことを指摘された時は恥ずかしかったと微笑む。
そんなトリスを可愛いと思いつつも、本当はこんな風に無理矢理交尾なんてしたくなかったと残念に思いながら、トリスに握手を求めた。
トリスは手を握るだけでいいのか・馬鹿馬鹿しいと微笑みながら陽太の握手に応えた。
その様子を見て、陽太の能力を知っているルーミは『あー…』と思う。
そして陽太と握手をしたトリスの身体には、マツで電流が流れたかのような衝撃が走った。
様子の変わったトリスを心配したユーマはどうしたと声をかける。
そしてトリスの異変に気がついた。
トリスは欲情の泉から思い切り水を溢れさせると、そのまま力が抜けたように床に崩れ落ちた。
そして息を切らしたような呼吸をしながら顔を上げたトリスの目はには、ハートが浮かんでいた。
見たことのないトリスの様子に、ユーマは彼女の名前を言って呼びかける。
トリスは気丈にも心配無用・全力で股間を掻けば済む話と一蹴する。
そんなトリスにルーミは申し訳なさそうに言った。
「……気の毒ですがトリス様。一度ヨータに触れられてしまうと、もうオナニーではイケなくなってしまうのです…」
ルーミの言葉を聞いたトリスは目を見開く。
そこに追い討ちをかけるように陽太は言った。
「悪いな。こうなった時のおれの勝率は10割だ」
その言葉を聞いてもなお、トリスは欲情の泉を溢れさしながら、決して交尾などしないと言うのだった。
陽太の能力にどこまで耐えられるのかが楽しみですね。
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第152話『酢芋甘芋』の考察
物語に触れ、感想を紹介した次は、第152話『酢芋甘芋』の考察をしていきます。
トリスがどこまで耐えられるのか
基本的に陽太に触れられた女性はもれなく発情して交尾をしてしまうのですが、陽太の能力を無効化するとまではいかなくても、耐えられなくはないというのは、すでにイチゴが証明済です。
トリスの描写を見ていると、割とパラレルパラダイスが連載され始めた辺りのサービス(交尾)シーンに似たような描かれ方をされているように感じました。
しかし今回はルーミがあらかじめ交尾とはどんなものなのかを見せる役割に周り、この言葉が適切かはわかりませんが、寝取られ的な要素を混ぜてきている辺り、作者である岡本倫先生の引き出しはまだまだ多そうだなと思います。
イチゴの場合は陽太を敵だとみなしている上で自分と今まで培ってきた自分の経験と職務で鍛えられた精神力で耐えてきましたが、トリスの場合は自分の正義とユーマへの愛で対抗しようとしています。
次回へ向けた煽り文句が『イケナイとわかっていても…!?』となっているあたり、私的には上手に煽ったなと思いました。
というのも、陽太に触れられた以上は交尾をしなければならない。
しかしトリスはそれを拒んでいる上に、自分で処理をしようとしている。
陽太と交尾をすることは、自分が証明しようとしたユーマへの愛が証明されなくなることを意味する。
このようなことをまとめて”イケナイ”と表現したんだろうなと私は思います。
次回は『トリスが抵抗しようと頑張るものの、ユーマがトリスにこれ以上苦しまなくていい・愛は伝わったというようなことを言って交尾回に入る』『ユーマがトリスと同じ状態を自分も経験することで愛を示そうとするが、結果的に2人揃って陽太の能力に負けて交尾回に突入する』のどちらかではないかと予想します。
どちらにせよ、次回の前半を超えたらサービス回だろうなと考えています。
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感想・考察記事
まとめ
今回は2021年4月26発売の週刊ヤングマガジン22・23号に掲載された『パラレルパラダイス』の第152話『酢芋甘芋』の感想や考察を語りました。
みなさんは今回のお話を読んだ時にどう思いましたか?
ぜひコメント欄などで感想を教えていただけると、嬉しいです。
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