『彼女、お借りします』満足度213:楽園と彼女26
それではさっそく、2021年11月17日(水)発売の週刊少年マガジン51号に掲載された『彼女、お借りします』満足度213『楽園と彼女26』の感想や考察を語りたいと思います。
お手元に漫画を準備して読みながら見ていただくと、私はこう思う、これはこうだろうなぁなど、よりこのブログを楽しめるかと思います。
他作品の感想・考察記事や情報はこちらから検索!
前回の感想・考察はこちらから
満足度213:楽園と彼女26
まずは満足度213:楽園と彼女26の物語に触れつつ、感想を語ります。
探り合い?
麻美にメッセージを送って、その返事を待つ和。
和からメッセージか来たことを受けて、ちづるに圧をかける麻美。
そして麻美からメッセージを貰った直後に、和也と鉢合わせたちづる。
3人はそれぞれの今後をめぐり、探り合うようにその瞬間を待っていた。
人間、追いつめられるとどうなるかがわかるようなわからないような?
気まずい雰囲気
それぞれが腹の探り合いをしている最中、瑠夏と栗林も気まずそうに、お互いに黙ったまま、まるで温泉に浸かるようにしていた。
このままだと、いろいろな意味でいろいろな部分が重症化しそう
スポンサーリンク
ちょ!ちょっと待って!
いきなり和也が現れたことに驚くちづる。
自分の問いかけに答えぬまま、和也は口を開く。
「聞いてくれ、水原!先に謝っとく!こんな事 言って許されるとは思ってない!!でも頼む!少し時間をくれないか!?」
照れながらも真っすぐに言う和也の言葉を聞いて、ちづるも顔を赤くする。
「み 水原…!」
「ちょ!ちょっと待って!!」
「!?」
和也がついに本題に入りかけた時、その話をちづるが遮った。
そしてさっきまでの和也のように、顔を赤くしながら勢いよく言う。
「あなた”何か”言おうとしてない!!?」
「えっ…!?」
2人の間に気まずさが走る。
「なっ何を…!?」
「…………何か」
「……っ!!」
ちづるのあまりの圧に、和也は唾をのみ、そして自分の中で結論を出した。
『決まりだ!!気付いてる!!!!水原は俺の気持ちに!!!』
そしてその先を考える。
『もう「告白」してるも一緒!その上でこれを聞いてくるってどういう事だ!!?やっぱ”迷惑”!?無理って事!!?』
和也がそう考えていると、ちづるは自分の手に持ったスマホをチラ見する。
そして和也の決心が再び揺らいでしまった。
『なんだ!?やたらとスマホを気にして!!俺が来る前から弄ってたみたいだし忙しいのか!?だめだ…!!もう…告白できる気がしねぇ…』
和也は足をふらつかせてしまう。
『行くも戻るも”地獄”…ッ!!!半歩の進退すら許されない!!!往生際!!!』
そのままなかなか事態は動かなかったが、ちづるが先に動いた。
「…………私 もう行くところだったから…」
そして和也の横を通り過ぎようとする。
だがそれを黙って見過ごす和也ではなかった。
和也もなかなか鍛えられてきましたね
…ごめん
自分の横をちづるが通り過ぎようとする。
それを和也は許さず、ちづるの手を掴んだ。
「え?」
いきなりのことに驚くちづる。
和也は諦めていなかった。
『でも…!!!それでも…!!!』
和也は前に進むことを選んだ。
「まだ話は終わってないっ!!!俺…ッ!!俺…ッ!!」
次々と紡がれていく和也の言葉を聞きながら、ちづるの目は大きく開いていく。
「!!」
だがちづるのスマホにメッセージが届き、ちづるは和也にバレないように内容を確認する。
『ごめんもう着いた』
その写真と一緒に送られてきたメッセージに、ちづるの目は思い切り見開く。
そして口にした。
「…ごめん」
「え?」
ちづるはそう言うと、和也の手を振り切って、建物の中に思い切り走っていった。
和也の目に映るちづるの姿がだんだんと小さくなっていく。
そしてあっという間にドアの中に消えていった。
告白をしようとした和也は、1人ぽつんとその場に残された。
日本語って難しいなぁ…
スポンサーリンク
満足度213:楽園と彼女26の考察
物語に触れ、感想を紹介した次は、満足度213:楽園と彼女26の考察をしていきます。
日本語の難しさ
日本語で綴られた小説を海外で、例えば英語に翻訳して出版しようと考えた時に、日本語の柔軟さが問題になることがあります。
例えば『I』。
これは『わたし』という意味になる訳ですが、英語では『俺』『うち』『わし』『わい』『あたし』『あたい』もすべて『I』になる訳です。
このことによって、キャラの文章的な表現に制約が生まれたりするわけです。
そんなように今回のちづるの「…ごめん」という言葉にも、日本語の柔軟さがあるが故に和也に勘違いをさせている可能性が生まれてしまいました。
ちづる的には、この「…ごめん」は直前の「…………私 もう行くところだったから…」という言葉にかかっている言葉だったはずですが、この「…ごめん」という言葉は、単独でも意味を持ちます。
つまり「…ごめん(告白には答えられないの)」「…ごめん(もう行かなきゃだから)」という二つの意味が考えられる状態にある訳です。
今回の場合は、告白をしようとした和也は前者、急いでいるちづるは後者として考えているであろうことが想像できます。
このすれ違いが、起きてしまうと、結果として麻美の思うツボな展開になりかねません。
……人間、急ぎすぎると良いことがあまりないのかもしれませんね。
個人的に
いつもなら瑠夏を止めた栗林をナイスと褒めるところですが、今回ばかりはなんてことをしてるんだ!と思います。
瑠夏も瑠夏で、和也たちの今後のことを考えると積極的に背中を押せませんが、今回ばかりは何かをかなぐり捨ててでも、和也とちづるを探してほしいという結果になったなと思いました。
スポンサーリンク
関連記事
スポンサーリンク
感想・考察記事
まとめ
今回は2021年11月17日(水)日発売の週刊少年マガジン51号に掲載された『彼女、お借りします』の満足度213『楽園と彼女26』の感想や考察を語りました。
みなさんは今回のお話を読んだ時にどう思いましたか?
ぜひコメント欄などで感想を教えていただけると、嬉しいです。
スポンサーリンク
久遠綾乃公式Twitter
最新刊の購入
『彼女、お借りします』の最新刊23巻は2021年10月15日(金)に発売しました!
以下のアフェリエイトリンクより購入できます!
紙版
電子版
『久遠綾乃』公式 Twitterもよろしくお願いします
『久遠綾乃』公式 Twitter(@STaketatu)も絶賛更新中です。
『久遠綾乃のあっやの〜ん♪ Ver.2.0』の更新情報や、たまにですが綾乃さんの個人的な呟きもあります。
ぜひTwitterをフォローして、更新情報や呟きをチェックしてくださいね!
コメント