『彼女、お借りします』満足度212:楽園と彼女25
それではさっそく、2021年11月10日(水)発売の週刊少年マガジン50号に掲載された『彼女、お借りします』満足度212『楽園と彼女25』の感想や考察を語りたいと思います。
お手元に漫画を準備して読みながら見ていただくと、私はこう思う、これはこうだろうなぁなど、よりこのブログを楽しめるかと思います。
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満足度212:楽園と彼女25
まずは満足度212:楽園と彼女25の物語に触れつつ、感想を語ります。
福島で全部終わらそ?
自分の部屋でくつろぎながら、高速で画面をタップして、Twitterの鍵垢で呟きまくっていた麻美。
そこへ和から『ちょっと話があります』というメッセージが来た。
そのメッセージを見て、麻美は「…………」と考える。
とりあえず『何ですか?』と麻美が返事をすると、少しして『実は今朝、2人が「千鶴さんは被害者」だと話しているのを聞いてしまって気になっています。嘘をつかなければならない程、千鶴さんが困っている事があるのではないですか?もしそうなら力になりたいと思っています』と長文の返事が返ってきた。
そのメッセージを見た麻美は『嘘』という部分について注目し、ついに和に疑われたと思った。
だがその後に呟いた独り言からは、それほど焦りは見えなかった。
「だから早く言えって言ったのに。もう潮時だよ、ちづるさん。福島で全部終わらそ?」
何も知らない振りをして状態だけを見ると、和がちづるが困っている元凶になっている人物に困っていることについて聞いているのは、とても面白い状況にしか見えません。
しかし、何もかもをしっている視点から考えると、間違いなく和は何かに対して確信をもって麻美にメッセージをしているのは確かです。
そのすべてを知った麻美は、何を思うのでしょうか?
私は…どうすれば…
教会の入り口にある小さな階段に座り、スマホを見つめながらと「私は…どうすれば…」と困ったように呟くちづる。
そうしているとスマホが震え、麻美から『ごめん今何してる?』とメッセージが来た。
そのメッセージを見たちづるは、驚きと警戒混じりに『施設内を散歩してます。答えはもう少し待ってください』と返事をした。
それから「…………」と緊張しながら、麻美からのメッセージを待つ。
そして帰ってきた返事を見て、ちづるは驚くことになった。
「ごめん私やっぱ限界かも」
麻美のメッセージを見て驚いたちづるだったが、今度は別のことで驚くことになった。
「え…っ?」
教会へと続く同線の先にある扉が大きな音を立てて開いたかと思えば、和也が息を切らしながらやってきたからだった。
裏でも動いていることがあったか……
ちづるにとっての優先度が気になるところだなぁ。
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なんでこんな所まで…
いきなり和也が現れたことに驚くちづる。
立ち上がったちづるは、和也に話しかける。
「ちょ、ちょっと…!どうしたの急に。なんでこんな所まで…!」
急に現れた和也に、理由を聞くちづる。
だが和也は真っすぐに歩いてくるだけ。
「え?ちょっちょっと!無視!?ねぇ!」
和也はちづるの問いかけに答えることなく、息を切らしたまま、彼女の前にやってくる。
2人の間に緊張感が走る。
それは、迷いを断ち切って息を切らすほど勢いよく走ってやってきた、『本当の気持ちを告げる』ことを決意した男と、『麻美』と『和也と自分の間にある秘密』に悩む女が対峙することを示していた。
ついにこの時が!!
告白?
場面は変わり、プール。
そこでは、瑠夏と栗林が向き合っていた。
黙り込む二人に対して、周りの客たちは、告白をするのか、フラッシュモブでもやるのかななど変な妄想を口にする。
まず最初に口を開いたのは栗林だったが、その口調は「あっや…君がいるのは…知ってて…」と弱気なもので、その上、下を向いていた。
それに対して、瑠夏は真っすぐに栗林を見ながら「…………」と緊張していた。
瑠夏は、なんでこんな時にや和也と千鶴が二人でいるかもしれない状況なのにと、栗林のことを一切考えないでいた。
最初はそんなことを考えていた瑠夏だったが、次第にどうして栗林が自分に会いに来たのかと考え始めた。
よくよく考えてみれば、栗林は昨日も様子がおかしかった。
自分に関わると思うことは、前に栗林に無許可で自分がレンカノであることを話したことくらい。
けれど瑠夏は、そんなことどうでもよかった。
頭の中にあるのは和也のことのみ。
『ちょうど和也が現れて2人でいる所見られて「いい雰囲気」みたいに思われたら溜まらないし!どの角度からもメリットゼロ!!』
そして瑠夏は「困ります!」と言った。
「2人でいるのはちょっと。なんの因果かこんな状況になってしまってはいますが、元々私達は「そういう関係」では無いはずです」
その言葉を聞いた栗林は、びくっと震えながら「だよな…ごっごめん…」と言って去っていった。
瑠夏は申し訳なさを感じつつも、今はそんなことよりも和也と千鶴のことだと考える。
だがその直後、背後から「痛!!」という音が聞こえてきた。
そして瑠夏が振り返ると、栗林が一人でプールに落ちていた。
1人でプールに来て、落ちて焦って取り繕っている栗林を見て、ほかの客たちは笑う。
そんな栗林は「コンタクト忘れて…1日分しか…」と言っている。
そんな栗林を見た瑠夏は、仕方がなさそうな顔をして、栗林を会話ができる程度の距離を取りつつプールに入った。
栗林はそのことに驚く。
そんな行動をとった瑠夏は「外にいるのは寒かっただけです」と言う。
そしてそのまま「それで?話って何ですか?」と栗林に聞く。
だが栗林は「………っ!!」と顔を赤くしたままうつむいているのだった。
瑠夏のこんな所が可愛くて、彼女の人柄を表しているところだと思います。
……結果的に敵に塩を送るような状態になっても、栗林を見捨てられなかったのは、瑠夏だからこそだと思います。
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聞いてくれ
教会へ続く扉を開いた和也。
「え…っ?」
そのことにちづるは目を見開いて驚く。
現れた和也は、汗をかいていて、息切れをしている。
それでも和也は止まらなかった。
「聞いてくれ!水原!」
和也の声が宙に響いた。
え?
前回も見た?
でもこうとしか言い表せないんですよね。
まさか今週もじらされるとは……
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満足度212:楽園と彼女25の考察
物語に触れ、感想を紹介した次は、満足度212:楽園と彼女25の考察をしていきます。
それぞれの男たちの覚悟
和也は、確実にちづるに告白をしようとしています。
そして栗林はまだ告白をしようとしていると確定したわけではないですが、瑠夏に何かを言おうとするために、覚悟を決めてきたのは確かです。
今回の旅に参加する男性陣の中で、覚悟を決めていないのは木部だけになりましたね(流石に既婚者の和男は除外しています)。
木部が今後何かを覚悟することがあるとすれば、麻美関連でしょうね。
麻美が一時的にでも木部を陥落して、和也たちと対峙する場面というのも、想定できます。
なにせ、栗林も瑠夏も麻美もちづるも、当然和也もそれぞれが和也とちづるの真の関係を知っているわけですから、この先で彼だけが仲間外れというのも考えにくいです。
麻美が和に真実を話して、その結果として和也と千鶴の嘘をばらしても、その先にある関係が、嘘を経由した真実だったとき、麻美は別の策を打つような気がします。
そんなときに駒になるのは、木部くらいしか残ってないんですよね。
ここにきて、流石にちづるが和也に頼んでレンカノの練習をしていた墨ちゃんや、和也やちづると同じアパートに住むみにちゃんが何かするとも思えませんし。
……スピンオフ作品で姿を見た墨ちゃんはともかく、八重森みにちゃんの姿を最近、見ていないのが寂しいです。
彼女は、きっと和也と千鶴が付き合ったその先で活躍してくれるでしょう!
そう思ってないと辛いです。
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感想・考察記事
まとめ
今回は2021年11月10日(水)日発売の週刊少年マガジン49号に掲載された『彼女、お借りします』の満足度212『楽園と彼女25』の感想や考察を語りました。
みなさんは今回のお話を読んだ時にどう思いましたか?
ぜひコメント欄などで感想を教えていただけると、嬉しいです。
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