『彼女、お借りします』満足度208:楽園と彼女21
それではさっそく、2021年10月13日(水)発売の週刊少年マガジン46号に掲載された『彼女、お借りします』満足度208『楽園と彼女21』の感想や考察を語りたいと思います。
お手元に漫画を準備して読みながら見ていただくと、私はこう思う、これはこうだろうなぁなど、よりこのブログを楽しめるかと思います。
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満足度208:楽園と彼女21
まずは満足度208:楽園と彼女21の物語に触れつつ、感想を語ります。
だってそういう事でしょ?
和也がちづるに『今からちょっと会える?』とLINEを送るか迷っているとき。
木部と栗林がコーヒーについて話しているとき。
瑠夏がオレンジジュースを選んでいるとき。
和が「良い朝じゃっ」と笑っている時。
ちづるは麻美の言葉によってピンチを迎えていた。
「だってそういう事でしょ?「指輪」受け取るって、そういう事でしょ?」
「え…っ!!」
冷たい目をして言った麻美の言葉に驚くちづる。
そんなちづるに、麻美はさっきまでの調子で話を続けた。
「ごめん。昨日の夜、晴美さんと話してるの見かけちゃって。ドレスの前で」
「!!……」
そのことにちづるはさらに驚く。
麻美は「話しぶりじゃ「結婚指輪」?みたいだったし…」と話を続けていく。
彼女は流石に話を聞かないとと思ったから、ちづると話をすることにしたらしい。
「ごめん正直千鶴さんは「悪い子」なんじゃって……今は思ってる」
「……!」
悲しそうな顔をして言う麻美の言葉は、麻美のことを実はいい人なのではと思っていたちづるにクリティカルヒットした。
麻美は指輪が高いと思うことや、事務所は知らないだろうということを話していく。
「千鶴さん、一体 何してるの……?」
麻美の言葉を聞いたちづるは、和が言っていた言葉を思い出す。
和は金に困ったら質に入れてもいいし、気が重いなら嵌めることもない。ただ自分に持っていて欲しいと言っていた。
だけども、ちづるは心の中で思ってしまった。
『ダメ…ッ説明したって分かって貰えるハズ…』
それでもちづるは麻美に弁明した。
「ちっ違うんです…!指輪は便宜上 一旦お預かりしてるだけで…ッ!」
「……!」
ちづるの弁明に麻美は心の火がついたのか、麻美は畳みかけるようにちづるに言った。
「ねぇ千鶴さん!しっかりしなきゃ!「レンタル彼女」として訳分かんなくなっちゃってるよ!?常識的にそんなの受け取らないよ!いくら和くんの強引さがあったとはいえ、お人好して済むレベルじゃない!和くんのいない所でも家族に思わせぶりな態度とって!「プロだから」は通用しないって!」
まるでマシンガンのように飛んでくる言葉に、ちづるは一瞬困ってしまう。
そして麻美の「ねぇ千鶴さん」という強い言葉にちづるは慌てて言った。
「わっ分かってます!私も…っ!それは…!今回も返す為に持って来ていて…!」
その言葉を聞いた麻美は、さらにちづるに畳み掛けていく。
レンカノのサービスにお客さんの家族に会ってしまった場合の規約とか対応とかあるハズなんですよね。それが仕事中なのかプライベートなのかで対応は変わって来ますが、少なくとも仕事中はサービスとして思わせぶりな態度をとるときもあるんじゃないかな〜。
いつ!?
ちづるが指輪を持って来ていると分かった麻美は「いつ!?いつ返すの!?ねぇ!いつ!?」と再び畳み掛けてくる。
「そっそれは…!」
ちづるは思わず言い淀んでしまう。
そしてそんなちづるの態度に、麻美は踏み込みすぎなくらいに言葉を続ける。
「ダメだよ!またそうやってズルズル行くの!?こんなこといつまで続ける気?和くんのインモラルな態度も煮え切らない千鶴さんの対応が招いた悲劇なんじゃないの!?」
ちづるは上手な言葉が見つからず「……ご、ごめんなさい……」としか言えない。
「あんまり言いたくはないけど、皆を騙してる”罪悪感”とか無いの…?」
麻美の言葉に、ちづるはやはり何も言えない。
麻美はその後も自分は見ていられない、和おばあちゃんが好きだから黙っているのもしんどいと、まるでちづるの心に漬け込むかのように言葉を続けていく。
最終的にちづるは「それは本当にすみませんっ。麻美さんにまでご迷惑をお掛けして…!」と再び謝ってしまった。
「…ううん、いいの。全部千鶴さんが悪いわけじゃないし、やっぱそれでも責任は借りちゃう方にあるっていうか…でも正直、確認せずにはいられない」
ここにきて、ちづるはようやく麻美の言葉に正常に反応をすることができた。
それは麻美が何を確認せずにはいられないのかだった。
そしてその疑問は至ってシンプルなものだった。
「和くんは千鶴さんの「好きな人」なの?それとも「お客」なの?」
「えっ…!?」
「こんなの「レンタル彼女」じゃないよ」
しばらく沈黙が続く。
そしてようやくちづるが答えた。
「それは…「お客様」です…」
その言葉を口にするちづるの目には、迷いがあった。
だが、ちづるの言葉を聞いた麻美は、ちづるの腕を取った。
何がなんでも決着をつけたい麻美VS心に迷いがあるちづる。
この対戦カードは、レンタル彼女であるちづるが不利と言えば不利であるのでしょうが、麻美にはいう権利がない部分も多いんだよなぁ。
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返すの 今から!
ちづるの手を掴んだ麻美は、いきなりトイレから出ようとした。
戸惑うちづるに、麻美は言った。
「返すの 今から!指輪返して!和お婆さんに全部本当の事話すの!」
「麻美さん!」
「分かってくれるよ、お婆さんなら!」
「ちょっちょっと…!」
「今ならまだ私が庇ってあげられる。千鶴さんは悪くない。むしろ”被害者”なんだって!」
「落ち着いてください、麻美さん……!」
早く解決しようとする麻美と、麻美を落ち着かせようとする。
そんな問答をずっと続けていると、そこへある人物がやってきた。
麻美も和也が攻撃対象ではなく、ちづるが攻撃対象になりつつあるような気がしますよね。
おっお婆さん……!!
二人がずっと押し問答をしている間に、そこへもう一人がやってきた。
「平気…か…?」
やって来たのは、ちづると麻美の話の中心になりつつあった和だった。
最初は普通にしていた和だったが、麻美とちづるが一緒にいるのを見た和は、険しいものになった。
「千鶴さんが遅いので様子を見に…平気か?儂に「返す」って何を…?」
和の表情ではなく、和の言葉を聞いてちづるは話を聞かれたのではと焦ってしまった。
聞かれたのが指輪のことだけなのか、レンタル彼女のことなのか。
麻美もいるし、どんな風に話をすればいいか、ちづるは頭が回らない。
そんなちづるをよそに、麻美はあっけらか〜んと言った。
「なーんだ、結局バレちゃったね!」
「!?」
「千鶴さん、お婆さんの誕生日プレゼント、何返そうか悩んでたんだよね!」
「!」
最初は麻美がバレたと言ったことに驚き、次は誕生日プレゼントのことだと誤魔化したことに驚いたちづる。
「自分だけ大切な指輪受け取っちゃって恐縮してたから、何でも良いから返しなよーって私が」
「ほぉ、儂の誕生日をっ」
麻美は真実に嘘を混ぜて話をし、話を誤魔化した。
「ひゃひゃっ、そういう事なら気を遣わんでくれ。それに儂の誕生日はもう少し先じゃよ」
「ねっ、言ったでしょ?」
麻美は笑顔でちづるに言い、ちづるは再び戸惑った。
「ほらっ行きましょ、和さん。お味噌汁冷めちゃう」
「そうじゃな、何事もなく良かった」
和の背中を押して出て行こうとする麻美。
ちづるが唖然とする中、麻美は最後にちづるに釘を刺した。
「そうだ千鶴さん。「例の話」だけど、私そんなに我慢強くないから今日中には結論欲しいかも」
和は例の話について麻美に聞くが、麻美は別件だと誤魔化した。
そして取り残されたちづるは考える。
『守った…!?守ってくれた!?今バラす事もできたはずなのに…どうして…!
麻美さんの言うことは「正論」…!指輪のことまで知ったら一言言いたくなるのだって当然…。
私には言い返せることなんて…』
ちづるはそう思うものの、最後に麻美が言い残した言葉を思い出し、はを食いしばる。
『どうすれば…!私は…!』
決断を迫られたちづるは、ただ一人、立ち止まる。
何気に誤魔化せてない気がするのは気のせい?
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…………
和の背中を押してトイレから出た麻美の期限はご機嫌だった。
「ホテルの朝ってホーント、お腹すきますよねー。あははははっ」
そして内心では『楽しー💖』と思っていた。
だが和はそうではなかった。
さっきは麻美の話に乗っていたが、さっきの誕生日プレゼントの話を不審に思ったのか、麻美を観察していた。
『千鶴さんは悪くない。むしろ”被害者”なんだって!』
和は「…………」と麻美の背中を観察するのだった。
やっぱり誤魔化せてなくない?
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満足度208:楽園と彼女21の考察
物語に触れ、感想を紹介した次は、満足度208:楽園と彼女21の考察をしていきます。
ちづるの決断はいかに・・・
麻美が本格的に動き出したことで、ちづるはついに決断を迫られることになりました。
ちづるが和也と付き合うという決断をするとは思えませんが、少なくとも指輪を持っておくことに話の流れとはいえ合意をしたのは確かです。
その状況で指輪を返す話を和也にするとは考えにくいです。
まぁ、この世には様々な愛の形が存在するので、お客とレンカノという形の真実の愛があり、和也が客であることには変わりないし、好きな人ではないが、結婚したい人ではあると言った結論なら、嘘はついていないことになるんじゃないの?(思考停止)
多分、知ってた
和は上手に麻美の話に乗ったなぁーと思います。
さすがです。
誕生日プレゼントの話をしていたという麻美の話に疑問があるように見えるのは確かです。
またちづるが被害者という話を聞いていた以上、レンカノの話を聞いていないというのも不自然な気もします。
ただレンカノであったとしても、和は問題なく受け入れそうですし、それが今の二人の関係であったとしても、問題視はしないのではと思います。
今回の話で最も問題なのは、ちづるが麻美と誕生日プレゼントの話をする為にお手洗いに行ったわけではないことは確かなので、このタイミングで二人がこんな話をしていることが不自然なわけです。
もしかしたらの希望ではありますが、和が麻美に不信感を持って接してくれるようになれば、状況は改善するかなぁと思います。
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感想・考察記事
まとめ
今回は2021年10月13(水)日発売の週刊少年マガジン46号に掲載された『彼女、お借りします』の満足度208『楽園と彼女21』の感想や考察を語りました。
みなさんは今回のお話を読んだ時にどう思いましたか?
ぜひコメント欄などで感想を教えていただけると、嬉しいです。
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