『彼女、お借りします』満足度201:楽園と彼女14
それではさっそく、2021年8月25日発売の週刊少年マガジン39号に掲載された『彼女、お借りします』満足度201『楽園と彼女14』の感想や考察を語りたいと思います。
お手元に漫画を準備して読みながら見ていただくと、私はこう思う、これはこうだろうなぁなど、よりこのブログを楽しめるかと思います。
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満足度201:楽園と彼女14
まずは満足度201:楽園と彼女14の物語に触れつつ、感想を語ります。
コレっ(爆弾投下!?)
無事に水着から着替え終わった瑠夏とちづるは、和也と合流するために待っていた。
瑠夏はプールとはいえ、汗をかいた後だから服がペタつくことや、もう少し制汗スプレーをしたほうがよかったかなと気にしている。
そのそばではちづるが荷物を横に置いて椅子に座っていた。
瑠夏とともに和也たちを待っていると、ちづるは何かに気がついたらしく「あっ、そうだ」と言って自分のカバンの中から何かを探し始めた。
カバンから目的のものを取り出したらしいちづるは、少しもじもじとしてから「コレっ」と瑠夏に差し出した。
「は!?」
瑠夏は怪訝な顔をしつつも、顔を赤らめる。
ちづるが差し出したものは、以前に自分でちづるに渡した初めて記念と書かれた開封済みの避妊具の袋だった。
瑠夏は冷静に旅行になんてものを持ってきているのかとちづるに聞くと、置き場がないからと帰ってくる。
そもそも大衆の面前であるここで渡す必要はないししまってと瑠夏は慌てるが、ちづるもみんながいるから他に渡すタイミングがないと必死だった。
瑠夏はちづるにあげたものだからというが、ちづるはただひたすらに扱いに困るから要らないと正直な感想を言って、瑠夏に抵抗する。
その後も普通はゴミ箱にでも捨てる、友達に見られたらどうするか、大元の大きなゴミ袋に捨てたほうがいいと言い争う二人だったが、ちづるの言葉でそのやりとりは収まった。
ある意味で強心臓ですよね、ちづるさん。
公衆の面前で知らない誰かに見られるリスクよりも、知り合いに見られるリスクが小さいと判断するとは。
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大切なんでしょ?
瑠夏との言い争いを途中で切ったちづるは瑠夏に言った。
「だいたいっ、大切なんでしょ?初めて記念ってわざわざマジックで描いて。女の子にとって”特別な日”なのはわかるし、家に丁度いい引き出しくらいないの?自分の机とか」
言い争いの元になっていたものの正体は、瑠夏が和也との親密度をアピールするための捏造品なのだが、そのことを知らないちづるは瑠夏にそう言った。
その言葉に初めは驚いた瑠夏だったが、次第にニヤついていき、最後にはものすごくいい笑顔になった。
「認めてくれたんですね?私と和くんとの仲を」
瑠夏のこの言葉で、どうして瑠夏がニヤついていたのかを理解してビックリしたようなちづるだったが、すぐに冷静になって言った。
「別に不自然なことある?瑠夏ちゃんとっても可愛いし、恋人ならごく自然の成り行きでしょ?」
その言葉を聞いた瑠夏はますます笑顔になり、ちづるのそんな素直なところが好きだと言ってベタつき始めた。
やがてちづるから離れた瑠夏は、未だにちづるの手の中にある自分の放り込んだ爆弾を見てとあることが気になり、率直に聞くことにした。
そもそもの大前提が、和也と瑠夏は(仮)カップルであるわけですから、そんな未来が一ミリもないとは言い切れないのだからこそ、出てきた言葉なのかなぁと思いました。
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そういえば千鶴さんて
瑠夏はふと気になったことをちづるに聞いた。
「そういえばずっと気になってたんですケド”経験”あるんですか?」
瑠夏の予想外の質問に、今までにないくらいに驚くちづる。
瑠夏は千鶴くらい可愛かったら彼氏の10人や20人くらいいただろうし、大人だしと口にしていくが、ちづるはすぐに否定する。
そんなちづるに、本気になればどんな男もイチコロなんだから、役者さんとかと遊んでないのか、大人の人には”変な気分の夜”もあると聞くと矢継ぎ早に聞いていく。
その猛攻撃にちづるは「個人差あるんじゃない?残念、私はそんなに。第一、何の話よ!なんでそんなこと瑠夏ちゃんに…」と少し怒り気味にいうのだった。
流石にここまできて攻撃を続けるルカではないので、大人しく引き下がっておくことにした瑠夏。
しかしただでは引き下がらず「とりあえず和也には「ありそうだった」って伝えておきます、経験」と本気に聞こえる冗談を言うのだった。
こうして紆余曲折あって肝心のブツは瑠夏の手に戻っていった。
瑠夏は本当に律儀な人だと呆れつつも、なんにせよ信じてもらえたようで何より、そしてこれで自分と和也の関係はお試しではなくなったと勝利宣言に近い言葉を言おうとした。
そのタイミングで、ある意味で今までの話はこいつのせいで!と言いたくなるような人物が入ってきた。
女の子二人の会話とはいえ、瑠夏も公衆の面前で話す会話はもう少し選ぼうよっ!
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こんなところで何の話を
瑠夏が勝利宣言に近い言葉を口にしつつ、自らが放置していた爆弾を手にした瑠夏。
そのタイミングである意味で話の中心となる人物がやってきた。
「あっ2人とも。こんなところで何の話を」
2人の元へやってきたのは和也だった。
そのことにちづると瑠夏は緊張感を走らせる。
だが和也の目に真っ先に入ってきたのは、瑠夏の手にある初めて記念と描かれた避妊具の袋。
和也はそのことに驚き、和也と瑠夏の顔にはものすごい量の汗が噴き出す。
ちづるはその様子をジト目で見ていた。
和也はものすごいスピードで、今の状況を推測していった。
そしてその結果、瑠夏がちづるに自分と使ったと話していると判断した。
瑠夏は何事もなかったかのように自分のカバンの中にしまい「『与一』って世界最大級の露天風呂らしいですよ」と露骨に話題を逸らし始めた。
だが和也はなかったことにはならないと瑠夏に詰め寄っていく。
その様子をちづるはどうしたものかという顔で見守る。
「やってない!!やってないから水原!!」
「しました!誰がなんと言おうと!」
こうして前にもどこかで聞いたような言い訳大会が始まった。
そして瑠夏はそんな和也にちづるにバツが悪くて秘密にしたい気持ちもわかるけどと捏造話を続けていき、和也が否定するという展開が続いていく。
『やってない以上の説明なんてできねーし!!こんな濡れ衣で嫌われたらどんな悲劇だよ…!?』
和也が心の中で考えていると、ちづるが動き出した。
「ったく、聞くに耐えないわ!!2人にそういう事があったかなんて私にどう関係があるのよ!!”お試し”が終わったかどうかだけ教えてくれればいいから」
誰かに聞かれたらどうするのかという言葉も、ちづるは付け足す。
そして着替えるから部屋には遅れてくるように、部屋に来ても鍵は開けないと宣言して、ちづるは荷物を持って帰って行ってしまった。
そんなちづるの背中を見て、和也は思い切り落ち込むのだった。
和也と瑠夏の会話はある意味で通常運転ですが、ちづるの反応を見ると、それなりに和也を意識するようになったことがよくわかります。
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信じてもらえねーんじゃ…
食事の時間になり、着替えたちづるも合流して食事の時間が始まる。
和はこのバイキングにちづるを連れて来れたことに涙し、ちづるはそれに大袈裟だと謙遜をする。
和也は着替えたちづるの姿に似合わないものはないなと感動する。
それと同時に、さっきのことがまるでなかったかのように『彼女』をしてくれてることに、大人でしっかりした人だと感心する。
だが和也の頭の中には、瑠夏が仕掛けていたことが残り続けていた。
思い返してみれば、ちづるが冷たくなった時期や瑠夏が意識して距離を取っていたことに納得がいく部分が多かった、
和はバイキングを取りに行こうを張り切っているが、和也は『信じて貰えねーんじゃ、これ以上、手の出しようが無ぇし…』と沈んだままだった。
それだけではない。
ちづるが最後に行った『関係ない』という言葉で、ちづるが自分のことを何とも思っていないという結論に真姫戻ってしまい、バイキングどころではなかった。
そんな和也の背後で、ある人物が覚悟を決めた。
それはちづるだった。
ちづるは和也の服を後ろから軽く引っ張る。
振り返った和也は、服を引っ張ったのがちづるだと知って、かなり驚く。
『し た ?』
それは口パクだったが、確認だった。
和也は一瞬だけ瑠夏の方を確認し、自分のことを見ていないと判断すると、思い切り顔を横にふった。
「あ そ」
和也の反応を見たちづるはそういうと、和也を追い抜いて料理を選びに行った。
その様子に自分を信じてくれたのかどうか分からない、女心はマジで迷宮だとさらに心を乱すことになった。
そしてちづるはバイキング形式で出された料理を次々と皿の上に乗っけていく。
するといつの間にかすごい量になっていた。
それを見た和に大量だと言われるちづる。
ちづるは自分のプレートを確認すると「そう…ですね…」と笑顔で言った。
そのあとは、プールで遊んだからか何だかお腹がすいちゃってと和と話しながら席に戻るのだった。
なんだかんだで上手くいきそうでいかないのがもどかしい!
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満足度201:楽園と彼女14の考察
物語に触れ、感想を紹介した次は、満足度201:楽園と彼女14の考察をしていきます。
瑠夏は瑠夏で詰めが甘い!
麻美は和也のことを追い詰めるためにちづるのことについて情報収集をし、和也の近親者に近づきつつ和也を揺さぶっていますが、それとは別方向で和也を揺さぶっているのが瑠夏。
瑠夏は瑠夏で少しずつ小物を仕掛けて、ちづるに自分と和也の関係がうまく行っている、進んでいるとアピールしていますが、それは客観的にはそうだと類推することのできる何かがあったり、瑠夏の一方的な証言だったりと、なんだか言い訳が聞くような攻撃が少なくありません。
もっとも和也だからあんなに派手に言い訳をしてしまうがために、少し本当っぽく見えなくもない状況になっていますが、和也が冷静に問い詰めれば一撃で崩れるような気がしません?
まぁこんなことを言ってしまっては夢がないのはわかってるんですけど。
ちづるには精神攻撃が有効?
和也は和也とて精神攻撃がとても有効打になっていますが、実の所、ちづるも精神攻撃がとても有効打になっているのでは?と思う部分がちらほらあります。
一番わかりやすい例で言えば、ちづると麻美が大学で初めて会ったシーンや今回のようなパターン。
外面ではある程度はいつも通りに振る舞っているように見えて、内面で揺さぶられていることの多い印象を受けます。
ただ和也よりは精神攻撃に対する耐性があるっぽいので、そこまで重症化せずに、和也を気にかけるくらいの余裕はあるように感じます。
ちなみに…
瑠夏の場合は精神攻撃というよりは、情報戦…つまり自らの知的攻撃に弱いように感じます。
いくつもの作戦を立てて実行するものの、単発かつ相手が1人だと考えれば有効であるものの、そこにもう1人混じってくると、途端にポンコツさが出てきます。
ただ彼女の場合は意図的に知能戦を仕掛けているというよりは、感情的に仕掛けて自爆している部分があるとも言えるので、何とも表現しづらい部分があります。
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まとめ
今回は2021年8月25日発売の週刊少年マガジン39号に掲載された『彼女、お借りします』の満足度201『楽園と彼女14』の感想や考察を語りました。
みなさんは今回のお話を読んだ時にどう思いましたか?
ぜひコメント欄などで感想を教えていただけると、嬉しいです。
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