『彼女、お借りします』満足度199:楽園と彼女12
それではさっそく、2021年8月4日発売の週刊少年マガジン36・37号に掲載された『彼女、お借りします』満足度199『楽園と彼女12』の感想や考察を語りたいと思います。
お手元に漫画を準備して読みながら見ていただくと、私はこう思う、これはこうだろうなぁなど、よりこのブログを楽しめるかと思います。
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満足度199:楽園と彼女12
まずは満足度199:楽園と彼女12の物語に触れつつ、感想を語ります。
そのとき、更科瑠夏は思い出した!
スパリゾートハワイアンズにある地上の楽園で、瑠夏は普通に楽しむことを頑張っていた。
そしてある瞬間に気がついたのだ。
自分は本来は和也のちづるへの告白を止めるために福島に来たのに、プールとかウォータースライダーとかを思い切り楽しんでいたことに。
そのことに気がついた瑠夏は、その瞬間から目的を思い出して、プール施設の中を足早に駆け巡った。
流石に和也がこの人混みの中で告白をすることはないと思ってはいるが、和也の目が少しおかしかったことを思い出し、いつかそんな雰囲気になるかもしれないと危惧して。
「あーーーーーーーっ!!!」
駆け出した瑠夏の足は真っ直ぐにウォータースライダーに向かっており、理性の断末魔を上げながら、スライダーを滑り落ちていた。
そしてスライダーの楽しさに屈しながらも、なんとか状況を整理しようと頑張った。
まずはなぜ栗林がここに来たのか、そして和也の元カノである麻美がいるのか。
栗林は和也の友人なのでいることを疑問には思わないが、彼の前で和也にベタベタしようとすれば、それこそ和也に嫌われる。
麻美に関しては、なぜか和也の祖母である和と仲が良さそうな上に、麻美が和也の元カノであることを和は知らなさそうだった。
2人が普通の知り合いという偶然が本当にあるのかという疑問は解消しなかった。
麻美はちづるがレンカノであることを知っているはずだから、爆弾でしかない。
そしてようやくあっちこっちに爆弾が仕掛けられた隠し事盛りだくさんの旅行になっていることに気がついた。
そんなことを考えているうちに、再びウォータースライダーを楽しんでいた瑠夏だったが、さんざん楽しむこと1時間後。
瑠夏は和也たちと合流した。
あ、マジで楽しんでたんだ。
そして自力で爆弾だらけの隠し事満載旅行に気がついた瑠夏ちゃん、えらいぞっ!!
スプリングタウン
和也にちづるに瑠夏に麻美、そして栗林と木部の6人は、スプリングタウンに向かっていた。
さっきまでみんながいたプールと違って、湯温が34度になっている温水プールになっている場所に。
ウォーターパーク直結で水着のままこんな施設に来られることにテンションが上がる一行。
木部や栗林は普通に楽しんでおり、麻美やちづるも険悪な雰囲気になることなく、普通に楽しんでいることに和也は安堵した。
それと同時に、後ろ姿ではあるものの、ちづるのあまりの美しさに和也は見惚れてしまうのだった。
だが、麻美と話をしたこともあってか、ちづるの表情が少し和らいだように見えたことが一番の安心材料だった。
そしてこんな状況がずっと続けばなと思うのだった。
・・・いや、続いちゃダメだろっ!
和也、ちづるに告白して真の彼氏・彼女にならないといけないんだろ!!??
ちょっとちょっと和也! !!!さん!!!
和也がボーッと呑気に平和なことを考えていると、瑠夏がヒソヒソと物陰に隠れながら話しかけてきた。
「ちょっとちょっと、和也!」
「!!」
「!!!さん!!!」
みんなに聞こえてはいないものの、この場で瑠夏に呼び捨てにされたことに和也は焦り、瑠夏は強調するようにさんと付け加える。
そんな一幕もありながらも、瑠夏は重大なことを相談しに来たのだった。
「ロッカーの鍵、落としちゃったみたいで…こっちに」
和也が瑠夏の様子を確認すると、本当に鍵を持っていない様子だった。
そして瑠夏に案内されてついていった先は洞窟ジャグジーだった。
瑠夏にどの辺で落としたのかと聞くうちに、和也はどんどんとジャグジーの奥の方に入っていく。
和也は少し頑張ってみたものの、ジャグジーの泡のせいで手探りは厳しいと判断し、みんなを呼んだ方がいいのではと瑠夏に提案しようとした。
だが和也の言葉は最後まで出てこなかった。
「やっと……2人きりになれた…」
「はぁ!?」
真剣に鍵を探していた和也の背中に瑠夏が抱きついたのだ。
瑠夏のいきなりの行動に、和也は思い切り驚いた。
和也は何をしているのかと焦るが、瑠夏はせっかくの旅行なのに全然2人きりの時間がないからと理由を言った。
和也は栗林の目があるからと話をするが、ここなら平気だし、それはそっちの問題、彼女のメンタルケアもきちんとしなきゃとたたみかけていく。
「2人で居なくなってたら変に思うでしょ!」
「鍵探して貰ってたって言うもん!!」
和也の必死の働きかけも通じず、瑠夏は和也により抱きついた。
そこへ、栗林や木部がやってくる声が聞こえた。
その声を聞いた和也は、咄嗟に瑠夏を真正面から抱きしめて、柱の影に隠れてしまった。
幸いにも2人はジャグジーに来たようではなかった。
「平気みたいですね…」
「へ?」
「和也、あったかい…」
頬を赤く染めながらそんなことを言う瑠夏に思い切り照れた和也は、ばっと瑠夏から離れ、自分はトイレに言ってたことにするからちょっとしたから出てくるようにと言った。
瑠夏は鍵を拾って貰ってたことにともう一度いうが、和也は疑われることが問題だと言って、栗林たちに見つからないようにと念押しをしてから、1人で先に出て行った。
瑠夏はそんな和也の背中をムッとしながら見るのだった。
うん、なんかまだ瑠夏ちゃんの方が麻美よりもライバル感出してますよね。
違いは素直に表に出すか、裏で陰湿に策を張り巡らせるかで、可愛さのレベルが随分と違うわけですが。。。
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本当の「彼女」になれるって言ったらどうする?
再びみんな合流し、ボールで遊ぶことになった。
瑠夏はプールサイドに腰掛けて休憩することにする。
そして遊ぶ和也の姿を見ながら、さっきのことを思い出し、まだ心臓がドキドキしてることを再確認した。
友達と一緒に乗ったジェットコースターでは今ほどドキドキしなかったのに、ウォータースライダーもプールも普通に楽しめた。
『やっぱり近くに和也君がいるからかな』
そう考えるが、同時に頭の中に浮かぶ光景がある。
『俺と別れてくれ!!俺は水原が好きなんだ!!』
それは和也に自分の今の気持ちを打ち明けられながら土下座された時のこと。
そして、どうして自分は和也を好きになったのだろうかと考える。
瑠夏の和也の評価は『クズ・馬鹿・鈍感・デリカシーがない・彼女の気持ちも考えられないサイコパス・顔はちょっとかっこいい』と全体的にマイナスなものだった。
『きっともう叶わないのかもしれないな…
でもしょーがないよね
こんなにも”大好き”なんだから…』
ドキドキドキと心臓を鳴らしながら和也を眺める瑠夏。
そんな瑠夏にある人物が近づいてきた。
『元カノ!何の用?』
瑠夏に近づいてきたのは麻美だった。
麻美は瑠夏の横に座ると、瑠夏に話しかけた。
「「彼女」なんだっけ?和くんの」
「!……。ええ「彼女」です。和也の」
「「友達」って言われてたけど?お婆さんに」
「まーそれは色々あるんです!あなたには分かりませんよ」
「まーそうなんだろうねー。色々 複雑っぽいし」
麻美の少し余裕のありそうな話し方に、少しイラつきながら答えていく瑠夏。
カラオケの時の気まずさがあるから話しにくいし、急に話しかけてきたことに戸惑う気持ちもある。
そんな複雑な心で麻美の次の一手を構えていた瑠夏に麻美が放った言葉は、とんでもないものだった。
「本当の「彼女」になれるって言ったらどうする?」
「えっ?」
麻美の言葉に驚きの声を上げながら、瑠夏は麻美の顔を見る。
麻美の視線は真っ直ぐにプールの方を向いている。
そのさきのプールでは、和也とちづるが笑顔で楽しんでいた。
瑠夏が麻美に揶揄われているか、作戦に組み込めるか組み込めないかを探られているだけのような気がしますが・・・。
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満足度199:楽園と彼女12の考察
物語に触れ、感想を紹介した次は、満足度199:楽園と彼女12の考察をしていきます。
瑠夏は麻美にとってのジョーカー2
今回の旅行で、ついに麻美が瑠夏とまともな会話をしました。
……まぁそれは半分以上は、瑠夏が1人でウォータースライダーを楽しみまくっていたことにあるような気がしますが。
こうしてまともに会話をした2人の間にでた言葉は、やはり「彼女」問題でした。
麻美が本気で瑠夏を彼女にするつもりがないのは確かだと思います。
そんなことを麻美が本気で企てれば、きっと本人たちが知らない間にそんな事実が出来上がっていそうだし、そもそも過去の瑠夏の発言から、和也をどん底に落とす気満々だからです。
ではなぜ麻美が瑠夏を本当の彼女にと言い出したのか。
それはちづるがレンタル彼女であることや、和也との真の関係をバラすよりも、和也がちづると瑠夏と同時に付き合っているような状況に見せたり(半分は本当っちゃ本当)、瑠夏が今の和也の彼女であることをバラして、和也とその家族という内部から崩していく方が明らかに楽だからではないかと思います。
瑠夏が自分の言葉に乗ってくれば使い捨てし、乗ってこないとしても、瑠夏もそれなりに危機感を感じて、ちづるがレンカノであることをバラすきっかけを作ってくれそう。
そんなことを考えているのではないかと思います。
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感想・考察記事
まとめ
今回は2021年8月4日発売の週刊少年マガジン36・37号に掲載された『彼女、お借りします』の満足度199『楽園と彼女12』の感想や考察を語りました。
みなさんは今回のお話を読んだ時にどう思いましたか?
ぜひコメント欄などで感想を教えていただけると、嬉しいです。
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