『彼女、お借りします』満足度196:楽園と彼女⑨
それではさっそく、2021年7月14日発売の週刊少年マガジン33号に掲載された『彼女、お借りします』満足度196『楽園と彼女⑨』の感想や考察を語りたいと思います。
お手元に漫画を準備して読みながら見ていただくと、私はこう思う、これはこうだろうなぁなど、よりこのブログを楽しめるかと思います。
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満足度196:楽園と彼女⑨
まずは満足度196:楽園と彼女⑨の物語に触れつつ、感想を語ります。
そんなっ!!嘘でしょ!?
1人で純粋にプールを楽しむ瑠夏の後ろで、挙動不審な行動をしている栗林と木部。
そんな健全?な状況をよそに、ちづるはピンチに陥っていた。
自分の水着が外れていることに気がついたちづるは瞬時に顔を赤くして、両腕で胸を隠しながら顔のギリギリまで水に沈んだ。
『え!?え!?ちょっ!!そんなっ!!嘘でしょ!?』
何度確認しても、あるべき場所に水着がないことにちづるは焦っていた。
着水の衝撃で流されてしまったことは容易に想像できたが、自分の近くにはない。
それにいつまでも降り口にいるわけにもいかず、このまま人混みに出ていくわけにもいかない。
ちづるがどうすればいいか考えていると、先にプールから上がった和也が、ちづるの異変に気がついた。
もしかしたら体調が悪いのではと考えた和也は、ちづるを心配する言葉を出しながら、彼女の近くに近づいていった。
「流されちゃった…。水着…上…」
ちづるの言葉を聞いた和也は、最初こそ状況が理解できずに固まってしまったが、事の重大性を理解するにつれて、だんだんと顔が赤くなっていった。
そして和也もすぐに着水の瞬間に流されてしまったのではと考えが及んだが、それと同時に、今この瞬間にちづるが裸でいるのではと思ってしまった。
そんな和也が取った行動は、まさかのものだった。
やっぱり和也が気がつきますよねー。
考えていることは思春期男子そのものですが。
……!!
周りに楽しんでいる人がたくさんいることを確認した和也が取った行動。
それは、ちづるを自分の体で覆い隠すことだった。
和也のまさかの行動に、ちづるは思い切り驚いて顔を赤くする。
彼氏なら当然と何度も心の中で繰り返しつつ、周りから人がいなくなった瞬間を見計らって、和也は水中に沈んでしまったちづるの水着を探し、ちづるに私た。
「あ、ありがと…」
あまりの恥ずかしさと自分の姿に、和也を直視できないまま水着を受け取るちづる。
和也もちづるの肌を見てしまい、直視的できないでいた。
やがてちづるが水着をきちんと直すことができたことを確認するものの、ちづるはなんだかまた外れてしまいそうと、どこか不安げだった。
最初からなんだか外れそうな感じがしていたというちづるの言葉を聞いた和也は、こんなことが何度も続いたら自分が持たない。
それどころか、今回はプールの中だったからよかったものの、陸上でこんなことが起きれば大ごとになってしまう。
それだけは避けないとと考えた結果、和也は口にした。
「俺、やろっか!?」
和也の必死の言葉を聞いたちづるは一瞬驚き、そして少し考えてから覚悟を決めて「…うん」と頬を赤くしながら答えた。
和也は心臓をドキドキドキドキと高鳴らせながら、なんとか平常心を保つ。
「大丈夫!ちゃんと目つむっとくからっ!」
「…別に、変な考えしないでよね…」
結局、少しだけ目を開けて状態を確認しつつ、手を震わせながらちづるの水着の紐を結び直していく和也。
和也は心の中で、本当にこんなことをしてもいいのか、でも嫌いだったらこんなこと許すはずがないと、ちづるの自分に対する好感度について考える。
いい感じかのか!?とも考えたが、このタイミングで告白なんてしたら、間違いなくエロいやつだと思われると、流石の和也も自重した。
そして紐を結び終わった和也は、確かに結びづらいかも・でもぎゅっとしといたから大丈夫とちづるに紐を結び終えたことを報告する。
ちづるにお礼を言われた和也は、少々変な日本語でどういたしましてと口にした。
このタイミングで、いつまでもプールの中にいる2人を不審に思った係員が遠くから話しかけてきた。
係員にすぐにでると和也が答え、和也とちづるはプールから出たのだった。
最初から最後まで和也が解決するパターンは、ある意味で初めてな気がします。
瑠夏ちゃんは、本当にプールを楽しんでるだけという状況も、なかなかに珍しいですが。
聞かせてよ
プールから出た和也は、心の中でこんなドキドキしたのは人生で初めてかもと考える。
そしてその手には、まだ紐を伝って感じたちづるの感触が残っていた。
和也はちづるはどう思っているのだろうか、気まずくないのだろうか、男の方が力が強いからという合理的な判断だったのだろうかと考えをめぐらせる。
『特別な関係なんかじゃ全然…』
そんなことを考えてしまっている和也に、ちづるは真剣な顔で話しかけた。
「ねぇちょっと。聞かせてよ」
ちづるのいきなりのことに、和也は何を?と驚くのだった。
ちづるが何を聞こうとしているのかが気になりすぎる!!
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カチ…ペタペタ
和也とちづるが危機を乗り越えている状況下で、麻美も動き出していた。
麻美はプールの女子更衣室で着替えつつ、SNSを確認する。
LINEで和からの待ち合わせの連絡を確認し、Twitterで沼という鍵アカウントで準備万端と呟く。
そしてちづるのレンタル彼女としての所属事務所のページを確認する。
ちづるの写真が映ったページを冷たい目で見た麻美は、スマホの画面を消して、ペタペタと歩いていくのだった。
ついに悪魔が動き出した・・・
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満足度196:楽園と彼女⑨の考察
物語に触れ、感想を紹介した次は、満足度196:楽園と彼女⑨の考察をしていきます。
ちづるは何を聞きたいのか。
ちづるは和也に聞かせてよと言いましたが、ちづるが聞きたいこととは一体なんなのでしょうか?
考えられることとしては、主に2つ。
まずはどうして自分を助けてくれたのか・気がついたのかということ。
2つ目は、和也の自分に対する気持ちです。
麻美が動き出しており、彼女から和也に対する気持ちについて揺さぶりを受けていることから、どちらにせよ、和也の自分への気持ちについて考えることがあったのではないでしょうか?
麻美は何を考えている?
麻美は、ちづるが自分の思い通りに動かないということに苛立ちを感じているような気がします。
またわざわざちづるのレンカノ事務所のプロフィールページを確認しているのを考えると、和也とちづるの本当の関係を2人の関係者にバラすことも目的になっているでしょうが、もしかしたら2人の関係がレンカノと客の関係に見えなかったら、ちづるのレンカノとしての仕事に影響が出る形で何かをしようとしているのではないでしょうか?
例えばレンカノが特定の客と付き合っている・特別扱いしているなどと連絡を入れたり、ネットを駆使して和也とちづるが付き合っているという情報を繰り広げたり。
麻美が本当に偶然居合わせたとは考えにくいため、次回以降に2人に揺さぶりを与えようとしてくることは確かでしょう。
もっとも現状では仮とはいえ、和也の本当の彼女である瑠夏が、麻美にとってヤバいやつ扱いされているため、場合によっては瑠夏を召喚すれば誤魔化せるような気がしなくもないです。
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感想・考察記事
まとめ
今回は2021年7月14日発売の週刊少年マガジン33号に掲載された『彼女、お借りします』の満足度196『楽園と彼女⑨』の感想や考察を語りました。
みなさんは今回のお話を読んだ時にどう思いましたか?
ぜひコメント欄などで感想を教えていただけると、嬉しいです。
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