『彼女、お借りします』満足度185:その時と彼女
それではさっそく、2021年4月21日発売の週刊少年マガジン21号に掲載された『彼女、お借りします』満足度185『全力警備と彼女』の感想や考察を語りたいと思います。
お手元に漫画を準備して読みながら見ていただくと、私はこう思う、これはこうだろうなぁなど、よりこのブログを楽しめるかと思います。
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満足度185:全力警備と彼女
まずは満足度185:全力警備と彼女の物語に触れつつ、感想を語ります。
濃密な夜を!!
大量の荷物を持って和也の部屋に押しかけてきた瑠夏。
いきなり何泊までできるか・泊まると言い出した瑠夏に、和也は戸惑う。
そんな和也に瑠夏は『親にも言ってきた・このままでは1周年のお祝いもパーになりそう・自分がいない間に和也が何をするのか分かったものではない』と理由を列挙していく。
「過ごします!濃密な夜を!!」
必死にそう宣言した瑠夏の言葉を慌てて否定しつつ、和也は出かけたばかりでまだ近くにいるかもしれない千鶴に聞かれていないかを気にする。
その上で、瑠夏が”監視”のために泊まりに来たことを常人離れした特攻力のある人間だと認めた。
だが和也はちづるのことを心に決めたと宣言し、泊めることをできないと言った。
和也の言葉を聞いてムッとした瑠夏は、和也がちづるのことを好きなのはとっくに知っているし、それで恋人をやめることを認めていない、そんな約束をした覚えはないと和也に畳みかけた。
和也は瑠夏の主張を聞いて、打つ手がないと頭を抱える。
そんな和也にちづるがいつくるか分からないからといい、瑠夏は強引に和也の部屋に入った。
和也はそんな瑠夏の後を、どうしたらいいかと思いながらとぼとぼとついていくのだった。
和也が千鶴に入れ込んでいるように、瑠夏も和也に入れ込んでいます。
そのことを分かっており、そして一度は(仮)と名のつく状態ではあるものの、彼女の座を手に入れた瑠夏は、口では和也に負けることはないと思います。
全・力・警・備
和也の部屋に入った瑠夏は、和也の横に座り、思い切り抱きついていた。
暗くなってきたので、和也は部屋の電気をつけようと提案するが、瑠夏はダメだと言った。
今日はこのまま帰らない、ちづるがいつ帰ってくるか分からないと警戒をする瑠夏を説得しようとした和也だったが、更なるピンチに陥るのだった。
和也に抱きつくのをやめた瑠夏は、机を挟んで和也と対峙する。
そして千鶴と和也の関係を整理していった。
水原千鶴は”レンタル彼女”であること
千鶴と和也はレンカノと客というビジネスの関係であること
どんなに優しくされてもそれは業務の一環であること
個人的な交際を申し込むのは千鶴の事務所との契約違反になること
千鶴に交際を申し込めば、付き合うどころか二度と会えなくなること
2人の関係性と重要な部分をあらかた整理した瑠夏は、改めて和也に問う。
「なのになぜ”告白”という結論に至るのか。ご説明頂きたい」
瑠夏の話を聞いて一理あると思いつつも、自分と千鶴の間にあったことを全て細かく瑠夏に話すわけにはいかないと思う和也。
そんな和也に瑠夏は、もともと告白自体がリスキーで成功の見込みは0だと追い込みを賭ける。
その上で、映画のことはレンカノの一線を超えていたように思うが、あくまで千鶴と千鶴の祖母である小百合の”夢”のために協力しただけで親密度ではないと、もっと追い込みをかけていく。
さらに、傷心の千鶴をレンタルで元気つけた和也は素敵だと思うが、だからと言って公私共に支えたいと考えるのはお門違いであると口にする。
そのことを前提として、自分は心から和也が好きなことに変わりなく、”跡取りが欲しい”という和也の祖母である和の願いを叶えてあげられる現状で最も適切な存在だと、自信満々にアピールした。
和也は確かにそうだと思うものの、瑠夏の言葉を聞いても気持ちが揺らぐことなく、ちづるのことが好きだということには変わりはなかった。
そんな和也に瑠夏は「なので今日は泊まらせて頂きます。分かったね」と、話を急に飛躍させて無理矢理話を着地させた。
結局のところ、瑠夏は明確に嫉妬しており、自分の愛を伝えるため、そして和也を手放さないために足掻くためにやってきたということでしょうか?
ずっと考えてたんだ!
瑠夏の泊まるという宣言を和也が断ると、瑠夏はほっといたらいつどこで和也と瑠夏が会うか分からない・和也が千鶴に告白しようとすると駄々を捏ねた。
そんな瑠夏を諌めつつ、和也はずっと瑠夏のことをこのままじゃダメだって考えてたと真剣に言った。
その言葉を顔にキュンときた瑠夏だったが、瑠夏は頬を染めながらそれで別れることになったら本末転倒だとそっぽを向いた。
だが瑠夏はすぐに和也の方を向いた。
「和也、分かってますか?私が和也をどれだけ好きか…」
いきなりのことに驚く和也。
瑠夏はそのまま和也に近づいていき、和也が千鶴を好きだと思った気になっていることは自分のアピールが足りなかったと反省していると口にした。
自分がもっと”好き”を伝えていたらこんなことにはならなかったんじゃないかって思うと、和也に迫っていく瑠夏。
段々と後ろに下がっていく和也だったが、やがて壁に阻まれて逃げる場所がなくなった。
和也の逃げ場がなくなると、瑠夏は和也の頬を両手で挟んで、思い切りキスをした。
「何度でも教えてあげます。私が和也を好きだって。何度でも何度でも」
いきなりのキスに和也は気を失いそうになった。
そんな和也に再びキスをしようとする瑠夏だったが、タイミング悪く部屋のチャイムが鳴った。
そのことで冷静さを取り戻した和也は、瑠夏の術中から抜け出すことができた。
泊まると言って部屋にやってきたり、真っ直ぐに好きだと伝えることのできる瑠夏は、やっぱり強いなと思います。
お互いに好きだと分かっていても、相手に好きだと言葉で伝えるのは難しいというか、なかなか恥ずかしいものがありますから。
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下でばったり会って…
瑠夏の術中から抜け出し、玄関の扉を開けた和也。
そこには、なぜかちづるがいた。
そのことに和也も瑠夏も驚く。
千鶴は千鶴で、瑠夏が和也の部屋の中にいることに驚いていた。
和也はちづるが部屋に来たことと、告白する前に瑠夏と2人でいることを見られるのはまずいと焦る。
そして肝心の瑠夏だが、床に座っていた状態から立ち上がると、服を直し、スカートも直して、冷静に千鶴に挨拶をした。
和也はそんな瑠夏に、なんでそんな堂々としているのかと困惑する。
みんなが何かに驚くことが続く中、瑠夏が千鶴に何の用事で来たのかを聞く。
すると千鶴は少しだけ歯切れが悪く口にした。
「…それが下でばったり会って…」
千鶴が言い終わると、和也の祖母である和が現れた。
いきなりの和の登場に、和也は思い切り驚くのだった。
普通に考えれば浮気の現場に遭遇してしまったといった状態なのですが、和はどう解釈するのでしょうか?
そして何を口にするのでしょうか?
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満足度185:全力警備と彼女の考察
物語に触れ、感想を紹介した次は、満足度185:全力警備と彼女の考察をしていきます。
瑠夏にとっての終着点
元々は(仮)という条件ではありますが、和也の彼女という立場を手に入れた瑠夏。
瑠夏はその立場を手放す気がありません。
それどころか、和也に全てを捧げる勢いで和也に好きだと伝えます。
もっとも重要な点は、和也が千鶴のことを好きだと知った上で和也に好きだと伝えることを惜しまず、しっかりと愛を伝える瑠夏は、精神的に強い人だと思います。
瑠夏の勝利条件は『和也に自分を好きだと認めさせ、千鶴のことを諦めさせること』であると考えられますが、それはあくまで瑠夏にとっての勝利条件であり、実際のところは『和に自分のことを認めさせる』のが真の勝利条件でしょう。
和が訪れた理由
和がこのタイミングで現れた理由として最も考えられるのは、麻美が和に何かを吹き込んだという1点につきますが、肝心なのは何を吹き込んだかです。
185話では和の表情から何を考えているのかは読み取れませんが、少なくとも『和也と千鶴の関係が偽りであることは知らない』のは確かでしょう。
184話で麻美と電話をする描写があったので麻美から何かを聞いたのは確かでしょうが、少なくとも怒りの描写ではない辺り、偽りの部分については伝わっていないことは確かでしょう。
ここで和がなぜやってきたかを考えると、思い当たるのは次の辺りかなと思います。
・麻美に和也が和に隠し事をしていると言われた
・麻美に和也が浮気をしていないか心配というようなことを言った
・来たのは本当に偶然で、麻美と会った帰りに寄っただけ
どちらにせよ、麻美が関わっているのは変わりはないと思います。
ただ瑠夏に何を吹き込まれたにせよ、一番最初に問題になるのは『どうして瑠夏が和也の部屋にいるのか』につきるでしょう。
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まとめ
今回は2021年4月21日発売の週刊少年マガジン21号に掲載された『彼女、お借りします』の満足度185『全力警備と彼女』の感想や考察を語りました。
みなさんは今回のお話を読んだ時にどう思いましたか?
ぜひコメント欄などで感想を教えていただけると、嬉しいです。
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