『彼女、お借りします』満足度184:その時と彼女
それではさっそく、2021年4月14日発売の週刊少年マガジン20号に掲載された『彼女、お借りします』満足度184『その時と彼女』の感想や考察を語りたいと思います。
お手元に漫画を準備して読みながら見ていただくと、私はこう思う、これはこうだろうなぁなど、よりこのブログを楽しめるかと思います。
前回の感想・考察はこちらから
満足度184:その時と彼女
まずは満足度184:その時と彼女の物語に触れつつ、感想を語ります。
もう子供には戻らない!
部屋の中で和也は、ちづるとレンカノデートした時に撮った制服デートの時の写真を見て、ちづるに対する好きという気持ちを確認する。
和也は30分に1回はこの写真を見てしまってはを繰り返しており、何をしてもちづるのことが頭からちづるのことが離れなかった。
木部と話したときに、最善手はちづるに告白することだということは分かったが、どうせなら上手く行きたいと思うが、全く上手くいかないと思ってしまう和也は、部屋の中でバタバタと暴れてしまう。
一通りドタバタした和也は冷静になり『後回しにした時、人は子供になるの!』というちづるの言葉を思い出した。
そして和也は子供には戻らないという決意をした。
決意をした和也は、告白するためにちづるの部屋を訪ねることにする。
こうして和也が自分の部屋の玄関扉を開けると、ちょうどちづるが帰ってきたところだった。
和也はいきなりのちづるとの遭遇に緊張するが、ちづるはどこか気まずそうに和也から目を逸らす。
テンションの低すぎるちづるを和也は心配して声をかけるが、ちづるは別にと低いテンションを保ったままだった。
そんな状態だが、覚悟を決めた和也は今度こそちづるに告白をしようとする。
だがそのタイミングで瑠夏から電話がかかってきてしまい、その隙にちづるは部屋に帰って行ったのだった。
つくづくタイミングの悪い和也はある意味で主人公ですね。
まぁ、その主人公補正のせいで面倒なことに巻き込まれてるんですけどね。
出るのおっそーいですよー!
タイミングの悪い電話のせいでちづるに告白するタイミングを逃してしまった和也は、また失敗したとため息をついてから電話に出た。
そのままローテンションで和也が電話に出ると、その相手である瑠夏は出るのが遅いと文句を言った。
和也は5コール以内に出たと言い訳をするが、瑠夏によると6コールだったらしい。
そうして騒がしく電話口で騒いでいた瑠夏は、一通りの文句を言い終えると、いきなり27点と言い始めた。
和也はその意味がわからずに何のことか聞くと、瑠夏は『テストですよテスト!あの日以来何も集中できなくて、第一志望落ちたら和也のせいですからねっ』と言う。
ちなみに受けたテストは物理のテストだという。
瑠夏の言っていたあの日とは、瑠夏にちづるのことが好きだから別れてくれと頼んだ日のことだ。
その日から瑠夏のLINEの量は5割ましになり、より監視されてる感が強くなっていた。
とはいえ、テストに関しては単純に学力のせいではと指摘する和也だが、瑠夏は前回は85点だったから、私はそんなに頭が悪くないと言った。
結局、ここの部分も解決してないんですよね。
……うん。
ちづるの強い後押しがあったあの時とは状況が違えど、彼女であることに変わりないんですよね。
まさか千鶴さんに
一通りの雑談を終えた瑠夏は、電話にも関わらず何かを感じ取ったらしい。
「まさか千鶴さんに”告白”しようとしてたとかじゃありませんよね…?」
その感が鋭いというだけでは言い切れない鋭さに、和也は思わず言い淀んでしまい、瑠夏はその感が当たったことに動揺する。
昼間から、まさかちづると一緒なのかなど色々と問いただす瑠夏。
その瑠夏を新たな行動に突き動かしたのは、今はもう居ないという言葉だった。
さっきちょっと廊下ですれ違っただけと言う言葉を聞いた瑠夏は、今からそっちに行くから部屋に戻ってじっとしていること、LINEも繋ぎっぱなしにしておくようにと命令をした。
だが瑠夏は母親が部屋にきたことで一度電話を切った。
そのタイミングで着替えたちづるが部屋から出てきた。
ちづるはやはり和也から目を逸らしながら、和也の散歩に行くのかという言葉を肯定して、素早くどこかへ向かった。
そしてちづると入れ替わるように、瑠夏が大きな荷物を背負ってやってきた。
「何泊までなら行けますか?」
いきなりやってきた瑠夏のその言葉に、和也はひどく戸惑うのだった。
瑠夏ちゃんの行動力すげー!
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伝え辛い…
着替えてアパートから出かけて行ったちづるは、バッティングセンターにいた。
ちづるは勢いよく飛んでくる球を打ち返しながら、考えていた。
麻美がどんな方法であれ、自分たちの関係をバラす気でいることは間違いないと言い切れる。
そして自分たちにできることはない。
自分と和也を離れさせたところで、麻美の言い方を考えると、和也とよりを戻す気はないようにしか見えなかった。
だが『幸せになってほしいなとは思う』という和也の言葉が頭にチラつき、麻美との一件を伝え辛いと考えてしまう。
そもそも麻美が自分たちのことを黙ったままでいるのはどうしてなのか。
今日(183話)聞いたことを伝えるためなのか、様子見をしているだけなのか、それとも機会を伺っているのか。
色々なことが頭に浮かび、そして焦る気持ちが出てくる。
今の自分にうつ手はない。
このままだと和にバレる、みんなにバレる。
和也の彼女だと嘘をついたこと、和に気に入られて指輪を預けられたこと、そして和也が『ずっと前から君のこと…』と何かを言いかけたこと。
その時が訪れた時、自分は…
ちづるはそのときが来たときについて考えていた。
ちづるは和也が自分に告白しようとしていることや和也の気持ちに気がついているような気がします。
もっとも、その前に段階で立ちはだかるものが多すぎて、順調にいかなくなっているように見えます。
そして
和也が瑠夏の襲来に戸惑い、ちづるは瑠夏との一件を和也にどう伝えればいいか迷い、そして”その時”が訪れたらどうするかを考えていた。
……皆が戸惑いと迷いの渦中にある間、麻美も動いていた。
麻美は和に連絡を取っていた。
いよいよ動き出した。
運命の歯車が揃い、歯が欠けた者から脱落していく?
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満足度184:その時と彼女の考察
物語に触れ、感想を紹介した次は、満足度184:その時と彼女の考察をしていきます。
和也にとっての終着点
『彼女、お借りします』の物語は、和也が麻美にフラれ、そしてその傷を癒すために……誤魔化すためにレンタル彼女というサービスを利用することで始まりました。
始めはちづるをレンタルしつつも、ちょくちょく出会う麻美に気持ちが揺れていた和也でしたが、気がつけば気持ちは完全にちづるに向かっていました。
それは偶然ではあるもののちづるの夢や家庭事情と向き合ってきたからであり、そしてそれを応援したりしている間に生まれた気持ちです。
現在の最終目的地は『ちづると付き合うこと』ですが、その前に解決するべき点をまとめておきましょう。
瑠夏と別れる
大物に触れる前に、この子に触れないわけにはいきません。
和也には付き合う気はなかったものの、半ばちづるの保身的な意味合いで(仮)という関係ではありますが、彼氏彼女の関係になっています。
和也は彼女(仮)と言い切っているものの、瑠夏にしっかりと付き合っており、また自分の気持ちが完全にちづるに向かっていると気がついたときには、それを瑠夏に伝えて別れようと言っています。
そう言う意味では和也は誠実な人間だと言えるのではないでしょうか?
もっとも瑠夏は(仮)とはいえ、手に入れた和也の彼女という枠を手放す気はありません。
和也にとっては、ある意味で強敵であるといえます。
麻美に握られた秘密
麻美にちづるがレンタル彼女だということがバレた要因は、和也が墨とレンタル彼女の練習をしている場面を麻美に見られたことでした。
それ以前にも和也がちづると付き合っているということ自体を疑問に思っていた麻美でしたが、このことが麻美が動き出すきっかけになったのは間違いないでしょう。
墨の練習相手として和也を選んだのはちづるであり、それを頼んだのもちづるであるため、今迎えているピンチはちづるが招いたとも見ることができます。
ただ間違いなく言えることは、麻美には和也と寄りを戻すという選択肢はなく、和也が周りに見せているちづるとの関係が幻想であると周りにバラすことが主目的になっていることです。
麻美が和也とよりを戻すつもりがないのは、もしかしたら自分に夢中になっていたはずが、その立場を奪われた嫉妬みたいなものがあるのかもしれませんが、和也を傷つける行為にどんな意味があるのかは未知数です。
和也にとって麻美を封じる唯一の手は、ちづると本当に付き合い、今までは確かにそうだったけれど、これまで色々なことがあったことで今があることを説明できる状態にすることしかないのではと思います。
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ちづるの決断は?
ちづるにとっての最悪のパターンであった、自分の祖母に和也との関係が嘘であることがバレるということは、もうすでに解決しています。
そして今回の話で分かったのは、ちづるは和也が麻美のことをどう思っているのかを理解し、そして和也と築いてきた今までの関係が嘘だとバレることを危惧していると言うことです。
そして和也が自分に何を言おうとしているのかも気がついているのは間違いないでしょう。
ちづるにとっての”その時”というのがどんな時なのか。
それは和也が自分に告白してきた時であり、麻美に秘密をバラされたときでもあると思います。
自分が和也のことを全く意識していないといえば嘘になる今の状況。
出会った時よりも確実に好感度は上がっています。
祖母に見せるための映画製作ではお世話になり、そしてそのあとは祖母が亡くなった後の自分のケアをしっかりとしようとしてくれた。
そのことがあったからこそ、ちづるを焦らせ、惑わせている。
そんなふうに私は思っています。
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感想・考察記事
まとめ
今回は2021年4月14日発売の週刊少年マガジン20号に掲載された『彼女、お借りします』の満足度184『その時と彼女』の感想や考察を語りました。
みなさんは今回のお話を読んだ時にどう思いましたか?
ぜひコメント欄などで感想を教えていただけると、嬉しいです。
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