『彼女、お借りします』満足度183:元カノと彼女⑤
それではさっそく、2021年4月7日発売の週刊少年マガジン19号に掲載された『彼女、お借りします』満足度183『元カノと彼女⑤』の感想や考察を語りたいと思います。
お手元に漫画を準備して読みながら見ていただくと、私はこう思う、これはこうだろうなぁなど、よりこのブログを楽しめるかと思います。
前回の感想・考察はこちらから
満足度183:元カノと彼女⑤
まずは満足度183:元カノと彼女⑤の物語に触れつつ、感想を語ります。
あの人たしか海にいた…
大学で授業を受ける麻美。
麻美は偶然、講師に当てられたちづるの名前を聞き、彼女の本名を知った。
だが海で会った時は一ノ瀬ではなく水原と名乗っていた。
そのことを踏まえながら、インターネットで情報を集めることにした麻美は、和也が実行者となったちづるの主演映画製作のためのクラウドファンディングのためのページを見つけるのだった。
一体何が麻美を突き動かすのか。
単なる嫉妬心であれば、和也とは別れるはずはないのですが……。
ちづると麻美とドーナツ
クーポンを理由にちづるをドーナツ屋に連れて出た麻美。
麻美はドーナツを食べながら、木部の手伝いでサイトのアプリ開発のためにクラウドファンディングについて調べていたら、ちづるが乗ったページを見つけたという話をする。
そのページは木部には見られないようにしたという麻美だが、ちづるは警戒心を解かない。
麻美はそのままクラウドファンディング内に書いてあった情報からちづるの祖母の話を聞くが、亡くなったことを聞くと、麻美は自然に「ご愁傷様です」と口にした。
そのままコーヒーを口にする麻美を見ながら、ちづるはレンカノのこと、女優のこと、映画のこと、その全てがバレている状態で、麻美が何の話をしようとしているかを考える。
思い当たるのは、和也の祖母である和のことや今までのこと、色々あるが、どちらにせよ怒っているのは間違いないと考えた。
そして意を決して麻美に何の用事かを聞くと、麻美は構えるほどのことではないという。
だが気になることがあるという。
それは『イメージ商売である女優がレンタル彼女をしてい流のは、キャリア的にいいのか』という話だった。
そのことに対してちづるは、事務所にも伝えてあるし、自分の所属しているレンタル彼女の事務所はプラトニックなものなので大丈夫だと説明する。
その上で、ちづるは真っ直ぐな目で麻美に行った。
「それでも批判されるなら、その覚悟はできています」
その言葉を受けた麻美は、笑顔で「強…」と口にするのだった。
麻美の目的が段々と分からなくなってきました。
それでも、和也に対して並々ならぬ思いを抱えているのは確かだということはわかります。
今の状況が健全なわけない
ちづると麻美が対峙している頃、和也は木部と別れていた。
結局和也は木部には真実を話せなかった。
だが木部が言っていた通り、今の状況が健全ではないことは確かだった。
なんとなく分かったのは、今の状態で木部に真実を話したところで、和に黙ってもらうというのは夢のまた夢の話であること、到底理解してもらえそうにないことだけだった。
だからこそ、和也は一度たどり着いた結論に回帰したのだった。
『”告白”だ…!付き合う…水原と!!本当の”恋人に”!!嘘を真実にする!!』
こうして気合を入れて歩いていく和也の背中を、木部は静かに見るのだった。
どんな方法で解決しようとしても、和也の中での結論は変わらないのではないでしょうか?
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ちょっと分からなくて
舞台は再び麻美とちづるのところへ。
麻美はちょっと分からないことがあると言い出した。
映画のプロデューサーと女優の距離感がどういうものなのか。
それが麻美の分からないことだった。
ちづるはようやく本題がきたと思いつつ、考えながら話していいことを考えながら話す。
危ぶまれるようなことは何もないこと、レンカノとして会う時と立場は違う上に、和也はプロデューサーとして真摯に対応してくれたと。
その答えを聞いた麻美は、カバンについて聞く。
和也の部屋で鞄を見たということを言い、それは家に入ったということではないかということを淡々と聞く。
ちづるは認めるわけにはいかないので、それは誤解でバッグは小道具として自分が借りたものだということにした。
麻美はそのことに納得したように見えたものの、ちづるは自分が麻美に嘘をついていたことについて謝る。
もう和也とは会わないと約束したのに会っていたことを。
「たしかにあれ以降もお付き合いはありました。一度ご忠告を受けていたのに不満を持たれるのも当然…。でもその事と和おばあさんとの事は別の問題ではないかと思います」
それを聞いた麻美は一呼吸置いてから、お酒や仕事の話は本当で他意はないと取り繕う。
和はいい人だし、年寄りだけど話をよく聞いてくれるし付き合い易い人だと。
だけど、麻美にとっての問題は別の部分にあった。
「だからこそ騙されてるのは可哀想って思っちゃうかな」
けれど、麻美は怒っていないと口にする。
それはずっと考えていたからだった。
どうしてちづるがそこまで和也の肩を持つのかを。
最初に会った飲み会から1年半、家族や大学に嘘をついていること、その点を踏まえてもやっぱり肩を持ちすぎで、普通ではないように見えることを。
初めはちづるが和也のことが好きなのではないかと思っていた。
レンタル彼女としてデートを繰り返すうちに情が湧いたのではないかと。
けど、麻美は違うことを口にした。
「でも最近は分かったの。だって私も”経験”あるもんっ」
付き合っている時に少し優しくしただけで調子に乗られること、別れた後もしつこくて半ばストーカーのような状態だったことがあると。
冗談めかして殺されてたかもとまで言う。
でも麻美曰く、男は単純で、もう恋人ではないのに過去の好きという言葉を信じて、いつまでもワンチャンあるのではないかと思うものだと言う。
「ヤバイよね…」
やばいという麻美の目は冷酷なものだった。
だが麻美はちづるの味方だと言う。
面倒な客に捕まっても、守秘義務のせいで言えなかっただけなのだろうと。
「でももうちづるさんが振り回される必要なんてない。もう…終わりにしよ?一緒に…何もかも全部…!」
麻美はちづるの手を握り、真面目な顔で言う。
「助けてあげる。和くんから」
麻美にとっての終わりは何なのでしょうか?
和也に再び自分を意識させることなのか、和也の真実を全てバラして絶望の淵に叩きつけることなのか。
仮に麻美が秘密を全てばらしたとしても、今のちづるなら和也のフォローにまわるのでは?という期待をしてしまいます。
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満足度183:元カノと彼女⑤の考察
物語に触れ、感想を紹介した次は、満足度183:元カノと彼女⑤の考察をしていきます。
麻美の際終着点はどこなのか
ちづるのことを、細かい情報から少しづつ探って真実にたどり着いた麻美。
麻美は和也のことを過去には自分に執着し、今ではちづるに執着するばかりに家族や親友にまで嘘をつくようになったというようにとっています。
もちろん最初は和也の嘘にちづるが乗っかる形でしたが、和也の祖母とちづるの祖母が友人関係になっていたことからお互いに嘘をついて協力関係にあったということを知りません。
また和也がちづるの心を救うために何をしたかも知らないですし、その後にどんな話をしたかも知りません。
その辺りの調べてもまず分からない出来事が考慮されていないため、その辺りが麻美にとっての誤算に繋がりそうです。
また和也がアルバイトをしているカラオケ店に行った際に、瑠夏が和也の彼女と名乗ったのにも関わらず、やばい人認定をしてスルーしてしまったというのも、彼女のミスのひとつかなと思います。
何せ仮とはいえ、本当に彼女なのですから。
ちづるの反論
麻美はちづるに同情し、心に寄り添っていますという態度をとっていますが、それにちづるが乗ることはないでしょう。
和也のことを、いつでも一生懸命で真っ直ぐな人というようなことだとして、反論するのではないでしょうか?
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感想・考察記事
まとめ
今回は2021年4月7日発売の週刊少年マガジン19号に掲載された『彼女、お借りします』の満足度183『元カノと彼女⑤』の感想や考察を語りました。
みなさんは今回のお話を読んだ時にどう思いましたか?
ぜひコメント欄などで感想を教えていただけると、嬉しいです。
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