『彼女、お借りします』満足度180:決意と彼女
それではさっそく、2021年3月17日発売の週刊少年マガジン16号に掲載された『彼女、お借りします』満足度180『決意と彼女』の感想や考察を語りたいと思います。
お手元に漫画を準備して読みながら見ていただくと、私はこう思う、これはこうだろうなぁなど、よりこのブログを楽しめるかと思います。
前回の感想・考察はこちらから
満足度180:決意と彼女
まずは満足度180:決意と彼女の物語に触れつつ、感想を語ります。
やるぞっ!!
電車の中で『やる!!やるぞっ!!』と決意をする和也。
彼の頭の中には、ちづるの『多分思う。好きになったら付き合いたいって…。ずっとそばにいたいって』という言葉があった。
和也の覚悟を決めた顔は何度か見てきましたが、今回はいつもと様子が違うぞ?
俺と別れてくれ!!!
バイト先のカラオケ店の空き部屋で瑠夏に土下座をする和也。
「俺と別れてくれ!!!
俺は水原が好きなんだ!!」
床に頭をぶつけるほどの土下座と共に瑠夏に頼み込む和也。
和也を見下ろす瑠夏の顔はジト目。
「知ってますよ、そんなこと」
瑠夏の言葉に驚く和也。
そんな和也に瑠夏は畳み掛けていく。
何を今更、気がついていないとでも思っていたのか、デートの時はいつも上の空、150cmの黒髪ロングを見かけると必ず振り向く。
言いたいことを言うだけ言った瑠夏は「ひどい!!ずっとひどいよ〜〜〜〜〜〜。「彼女」は私なのにーー!!」とペタリと床に座って顔を覆う。
瑠夏に「「彼女」っていうかお試しでしょ!?」と突っ込みつつも、今まで黙っていたことを謝罪し、この気持ちを抱えたままお試しは流石に無理があると言う和也。
だが瑠夏はお試しとはいえ和也と別れるつもりはない。
「そんなの関係ありません!!
和也は知らないんです!!
私がどれだけ和也を好きなのか」
自分と和也は”運命”、絶対別れるのはイヤだと言い切った瑠夏は、すたすたと部屋を出て行った。
お試しとはいえ「彼女」だという部分は事実ですからね。
もっとも和也の自由意志は認められず、和也が好きな瑠夏と秘密を守りたかったちづるの利害が一致した結果なので、本人にとってはなんとも言えない「彼女」なのですが……。
千鶴さんとは二度と会えなくなりますよ!!
別れたくないと言い切って部屋を出たものの、やっぱり悲しい瑠夏。
頭の中で和也のことを無神経・お猿さんと責めるものの、責めきれない部分もあった。
『分かってる…
この関係は私が強引に始めたことだって…
初めから和也が好きなのは「千鶴さん」だって…
だって私はそんな和也を…』
自分にも悪い部分はあったと考えていると、瑠夏はあることに気がついた。
そしてそのまま和也といた部屋に戻り、和也に迫っていく。
「和也 まさか変な事考えてないよね…?」
瑠夏の質問は和也が無言になったことで肯定された。
そうすると瑠夏は必死に千鶴はレンタル彼女だと説得にかかる。
「自分が何をしようとしてるのか分かってますか!?
そんな事したら重大な規約違反!!
千鶴さんとは二度と会えなくなりますよ!!」
瑠夏の言葉に上手く反論できなかった和也は、店長の声が聞こえたようなと言い、その場を誤魔化した。
瑠夏はバイト終わりに帰宅する和也について行き、和也がちづるに会わないように注意しながら、外は危ないから出ないように、ベランダもダメだと言って和也を部屋に送り届けたのだった。
みんな本当のことに気がついていて、でも気が付かないフリをして過ごしていた。
それが一人の決心によって気がつかざるを得なかった。
なんとも言えないラブコメディらしい展開です。
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きっとバレてると思う
和也は思っていた。
『だってもうきっとバレてると思う。
怒られても怒られてもレンタル繰り返して
嫌われても嫌われても会いに行って
彼女の為に映画まで作って』
こんな思いを抱えた和也は部屋のティッシュがなくなったことに気がつくと、瑠夏の言いつけを破って買いに行くことにした。
例えばこの状況で告白されたりしたらなどと考えたりもするが、上手く想像できない。
『ばーちゃんへの嘘もそうだ。
いつ訂正しようか、「別れた」って話そうか。
ばーちゃんが一番傷つかないタイミングはいつかってずっと考えていた
でも一番の”解決策”は初めから決まっていたんだ』
思いを抱えながらコンビニでティッシュを買う和也。
『嘘を真実にしてしまえばいい!!』
そしてアパートの前に着くと、たまたま帰宅してきたちづると鉢合わせた。
「!こんばんわ」
ちづるの挨拶にすらきちんと声を返せない和也。
黙り込む和也を不思議に思いつつも、変な人ねと言って部屋に帰ろうとする和也。
『初めから玉砕覚悟
フラれたらフラれたで自分が蒔いたタネ
身から出た錆
その時は家族にも木辺にも洗いざらい全部話す!!』
覚悟を決めた和也はちづるを呼び止める。
『第一もう止められないっ!!!
俺は水原に告白する!!!』
覚悟を決めた和也と対峙したちづるは、慌てたように和也に背を向けて「ごめん。私、いどいでるの!」と言ってさっさと部屋に入っていった。
ちづるに告白する覚悟を決めた和也ですが、その相手であるちづるの覚悟は決まっていない。
だからこそ今は避けるしか選択肢がなかった。
そんな気がします。
何よ……今の顔…!
自分の部屋に入ったちづるは「何よ……今の顔…!」と照れたような戸惑ったような顔で言った。
そしてそのまま一息吐きながら体育座りをした。
ちづるに逃げられた和也は、覚悟を決めた顔でシャワーを浴びるのだった。
他の人であればレンタル彼女と客として切り分ければ済んでいた。
だが相手はお互いの祖母に対して恋人だと嘘をつき、いざと言うときに映画を作ってまで夢を叶えてくれるなど、ただのレンタル彼女と客の関係としてだけでなく、お隣さん、大学の同級生、女優とプロデューサーなと色んな関係を築いてきた和也。
だからこそ、何を言えばいいか分からなかったのかな。
そんな気がする展開でした。
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満足度180:決意と彼女の考察
物語に触れ、感想を紹介した次は、満足度180:決意と彼女の考察をしていきます。
瑠夏はどんな決断をするのか
瑠夏はちづるのことをレンタル彼女だと言っていますが、瑠夏自身もレンタル彼女であることに変わりはありません。
もっとも和也のことを好きになり、お試しとはいえ彼氏と彼女という関係になってからはレンタル彼女の仕事を入れていないから和也と一緒にバイトをすることができるという側面もあります。
色々な思惑が重なり合った結果、(お試し)彼女になれた瑠夏ですが、瑠夏は初めから和也の気持ちがちづるに向かっていたことは知っています。
それでも和也の彼女でありたいのは、和也が自分になかったものをくれる存在であるから。
この作品ではありませんが、恋愛ものでしばしばあるのが、好きだけど相手の幸せのために別れるという選択をとるという展開です。
その流れを汲んで本作でも瑠夏が和也のために別れるという展開が起こりそうですが、ここで忘れてはいけないのが麻美のこと。
瑠夏が別れを告げるのが先か、ちづるが和也の気持ちに応えるのが先か、麻美という爆弾が炸裂するのが先か。
この見極めがこの作品を楽しむ上で重要なポイントなのではないでしょうか?
ちづるが和也の想いに応えるとき
先ほどは見極め云々と言いましたが、私の予想では『麻美という爆弾が炸裂する』瞬間と『ちづるが和也の想いに応える』瞬間は同時に訪れるのではないかと思います。
瑠夏のことが解決し、本格的に和也とちづるが接近しかけたときが麻美にとっての最大のチャンスです。
和也には彼女がいない、自分は和也の元カノ、ちづるはレンタル彼女という3点が真実となり、そこにちょっとしたすれ違いで云々やまだ自分は和也のことが好きとかを組み合わせれば、和を巻き込んで一悶着起こせます。
しかし和也とちづるが本当に付き合っているということと、ちづるがレンタル彼女をしているは両立します。
自分は学生のみだから、自分の力だけでは支えられない。
ばーちゃんの力を借りずに自分たちだけで解決したいんだ。
レンタル彼女の仕事は納得している。
和也の説得でなんとか解決に向かっていくみたいな流れが本流かなと思います。
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感想・考察記事
まとめ
今回は2021年3月17日発売の週刊少年マガジン16号に掲載された『彼女、お借りします』の満足度180『決意と彼女』の感想や考察を語りました。
みなさんは今回のお話を読んだ時にどう思いましたか?
ぜひコメント欄などで感想を教えていただけると、嬉しいです。
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